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工事レポート

ヤマザキマザックオプトニクス フェニックス研究所

2008年05月 UP
ヤマザキマザックオプトニクス フェニックス研究所

完成建物全景 2007.12.20 撮影

ヤマザキマザックオプトニクス フェニックス研究所は、世界にも類を見ない規模の完全地下工場です。2007年12月、当社施工により岐阜県美濃加茂市に完成しました。
1階のピラミッド形状のエントランスホールの鉄骨は、ヤマザキマザック社の技術である精密レーザー加工で製作しました。地上に現れているのは、このエントランスホールと資材搬出入口及び階段室のみで、平面寸法65m×121m、2フロアからなる工場施設は全て地下に設けられています。

工事概要

工事名称 ヤマザキマザックオプトニクス株式会社
フェニックス研究所新築工事
施工場所 岐阜県美濃加茂市前平町 3-1-2
建築主 ヤマザキマザックオプトニクス株式会社
設計・監理 株式会社 青島設計
工  期 2006年11月1日~2007年12月25日
建物用途 工場
構造・規模 RC造(一部 鉄骨造) 地下2階 地上1階建
建築面積 553.02m2
延床面積 10,267.02m2
 

建物 Building

主要室である組立工場は地表から約12mの深さにあり、大吹き抜け空間になっています。地下室にすることで、外部の騒音・振動や、ほこりを含んだ空気の流入を防ぎ、空調に頼らずに年間を通して安定した室内環境が得られます。新工場ではレーザー加工機などの精密機械を製造する予定で、クリーンルーム並みの空気清浄度が要求されていたことから、今回の計画が採用されました。

取り入れた外気を地下外周の二重壁内に通し、夏は涼しく冬は暖かい地熱との熱交換を行ってから屋内の空調に使用します。空調の負担が軽減出来て、大きな省エネルギー効果が得られます。

1階床(鋼管トラス屋根)の上は、駐車場スペースを除いて全て土盛りを行い、緑化を行なうことで周辺の丘陵地との調和を取っています。内部で発生した騒音も近隣に漏れず、周辺環境にも配慮した『エコファクトリー』です。

1階エントランスホール

地下2階 組立工場内部

施工 Construction

施工にあたっては、地下まで掘り下げた後に躯体を下から順に構築し、最後に周囲を埋め戻しました。 地下水の浸入が無いように、躯体コンクリートの施工には充分に配慮しました。加えて、周囲に集水管を埋設して雨水を排水することで地下水位の上昇を防ぐと共に、完全な外壁防水を施工しています。