和歌山県で施工中の「鬮野川(くじのがわ)橋上部工工事」では張出し架設工法による桁架設を進め、最大13BLの張出し、中央閉合、側径間閉合を終えて2025年9月に桁が完成しました。
本工事は、すさみ串本道路の和深IC(仮称)~串本IC(仮称)間に位置し、二級河川鬮野川、町道二色くじの川線を跨ぐPC4径間連続ラーメン箱桁橋です。
工事概要
- 工事名
- すさみ串本道路鬮野川橋上部工工事
- 専業主
- 国土交通省近畿地方整備局
- 施工場所
- 和歌山県東牟婁郡串本町
- 工期
- 2023年12月22日~2026年3月31日
- 工事概要
- PC4径間連続ラーメン箱桁橋 橋長L=273.0m

施工順序

張出し施工は、柱頭部(橋脚の最上部)から左右に2~4mずつコンクリートブロックを架設し、最後に支間中央および側径間(橋台側)で閉合する工法です。
本工事では、3基の橋脚(P1,P2,P3)から同時に張出し施工を行い、①側径間(A1)→②側径間(A2)→③中央閉合(P1-P2間 下床版部)→④中央閉合(P2-P3間 下床版部)→⑤中央閉合(P1-P2間,P2-P3間 ウェブ・上床版部)の順で閉合作業を進めました。⑤に関しては、上げ越し管理上の理由で2か所の中央閉合部を同日施工としています。

高低差の大きい地形かつ、河川や道路を跨ぐ狭隘な立地条件下での作業となりましたが、関係部署の社員が協力し、入念な事前検討と丁寧な現場管理により課題解決に取り組み、無事に桁の完成に至りました。
進捗状況
現在(2025年11月)は、橋面工(地覆、高欄)の施工を中心に進めております。1月末の引き渡しに向けて、最後まで気を抜かずに安全作業を心掛けて参ります。
工事・事業内容
すさみ本串道路(延長19.2km 自動車専用道路)は、国道42号の和歌山県東牟婁郡串本町から西牟婁郡すさみ町間における、異常気象時通行規制区間の解消、防災・災害時の代替路確保等を主な目的として整備が進められています。

>>関連リンク
工事レポート: すさみ串本道路 鬮野川(くじのがわ)橋上部工工事 柱頭部の施工
工事レポート: すさみ串本道路 鬮野川(くじのがわ)橋上部工工事 張出し架設を進めています