CSR

持続可能な社会の実現に向けてCSRへの取り組み
人権・労働慣行多様な人材の活用
IoTの時代にあっても、建設という「モノづくり」の現場を支えているのは人(ヒト)であり、だからこそ人から人へと技術や技能は伝承されてきました。「最大の財産は人である」という基本的な考えのもと、当社は、社員一人ひとりが日々の業務にやりがいを持ち、活き活きと働くことができる労働環境づくりに努めています。
2020年4月からはじまった「第12次中期経営計画」においても、人材と担い手の確保・育成に注力することを明確に謳っています。様々な「人」が集い、多方面に活躍できる「場」を提供することで、当社の技術力やモノづくりに対する情熱を高めています。
人材の多様性(ダイバーシティ)推進
入社年次の早い段階から年功序列を廃し、「実力主義」を導入しています。前向きな人材を積極的に活かす風土を醸成しており、一人ひとりの違いを受け入れ、差別のない視点を持つことで全ての社員にチャンスを公平に与え、社員一人ひとりの能力・成果を反映した公正な処遇を実現しています。
ダイバーシティを大切にする企業文化を形成することで、活気ある組織づくりに努め、その先にある企業価値の向上につなげていきます。
グローバル人材の活用・雇用拡大
世界の経済活動を隔てる国境の壁は低くなり、グローバル化の波が日本社会にも押し寄せています。日本人には無く、外国人だからこそ持っている感性や視点を、外国人人材を活用することにより、更なる会社の発展につなげていきたいと考えています。
当社では将来、海外事業の中核となりうる外国人スタッフに対し、日本で日本語の語学研修と、施工管理や工務・積算業務などの技術研修を行う外国人研修制度を導入しています。これまでにベトナム人エンジニア8名がこの制度を活用し、日本での研修を経て、現在はベトナムおよび日本国内でそれぞれ活躍しています。また、当社は外国籍人材の採用にも積極的に取り組んでおり、これまで中国人・ベトナム人・マレーシア人の採用実績があります。
女性活躍推進法に基づく取り組み
2016年4月施行の「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」を受け、当社は女性活躍推進に向けた行動計画を策定し、厚生労働省の女性の活躍・両立支援サイト「両立支援のひろば」で公表しています。
当社は行動計画に掲げた「女性技術者採用の積極的展開」「育児休業取得促進」等をいっそう推し進めていくため、女性だけではなく、男性も含めた会社全体の職場風土に関する意識の改革や制度の改革に向けて取り組んでいます。これらの取り組みの成果もあり、当社は女性活躍推進法に基づく優良企業「えるぼし」(1段階目)を2018年11月6日付で取得し、今後は2段階、3段階目取得に向けて女性活躍推進に取り組んでまいります。
各種社内制度の採用
① 社内FA制度(Z-チャレンジ21)
当社では、社員一人ひとりが保有している能力の発揮と、それによる組織の活性化を目的として、希望職種への挑戦をアピールできる制度を設けています。挑戦したい人の「熱意」「やる気」「努力」をしっかりと確認したうえで、希望業務を行う部署への異動を検討しています。
② 自己申告制度
当社では一年に一度、全社員が希望する部署や勤務地などを自己申告できる制度を設けています。海外勤務に対する希望の有無などもこの制度を通じて確認しています。希望者を優先的に適所 適材に配置することが可能となり、社員が満足する人員配置を行っています。
外国籍技術者の活躍
大阪支社土木部グエン・チョン・サン
- Q.日本に来たのは何年前ですか?
- 4年前です。ベトナムの大学で土木を勉強した後、留学生として2年間、日本語学校で勉強しました。
- Q.日本に来ようと思ったきっかけを教えてください。
- 土木について勉強するなかで日本の土木技術力の高さを感じました。将来は私も高品質なモノを造る事ができる技術を学びたいと思い、日本に来ました。
- Q.建設業界(ゼネコン業界)を志望した理由を教えてください。
- 私はモノづくりが好きで、その中でも人々の生活を豊かにするモノを造りたいと考え、都市開発事業に強みのあるゼネコンを希望しました。
- Q.錢高組を志望した理由を教えてください。
- 錢高組は長い歴史や洗練されたデザインの建設に強みがあり、社風としても「安全第一」を強く掲げています。地域の人たちが望む施設等を安全に造り上げることで、安心で便利な生活を提供したいと思ったからです。
- Q.錢高組の上司や先輩社員はどうですか?
- 上司は優しくて分からないことがあれば何でも丁寧に教えてくれます。同僚とも仲が良くて情報を交換したり一緒に遊びに行ったりします。
- Q.休みの日はどのように過ごしていますか?
- サッカーが好きなので普段週末にフットサルをしたり、Jリーグの試合を見に行ったりします。最近はコロナ禍の影響で外出はあまり出来ないのでSNSを通じて家族と話すことや読書等で過ごしています。
- Q.将来の夢や目標は?
- 将来はベトナムの発展に貢献するため大きな橋や鉄道施設等を造りたいと思います。
作業所にて
プライベート(サッカー観戦)
女性技術者の活躍
土木事業本部土木本部技術部堀 桜花
- Q.建設業界(ゼネコン)および土木設計職を志望したきっかけを教えてください。
- 学生時代、橋梁の写真を見てその構造美に魅力を感じ、橋梁の設計職に就きたいと思うようになりました。その中でも、ゼネコンの設計職は一番現場と近く、実際に構造物を造る段階の技術力が身に付くと思って志望しました。
- Q.錢高組を志望した理由を教えてください。
- 橋梁のなかでも特にPC(プレストレストコンクリート)橋梁の建設に携わりたいと思っていたことと、若い頃から橋梁部門での経験を積めることが理由として大きいです。
- Q.入社後は施工管理の仕事に従事されていましたが、実際に経験されてどうでしたか?
- 現場を日々進めるスピード感や、施工中の緊張感など、ゼネコンにとって現場は第一線なのだと体感しました。また、ものを造るにあたって実物を見ることの重要さや、実際に体験することが何よりの学びであると感じ、現場で見たこと、体験したことは自分にとって貴重な経験だったと思っています。
- Q.現在、希望された技術部に配属された感想は?
- 技術部が現場・他部署とどのようにやり取りをしてどのような役割を持っているのかだんだん分かってきた段階ですが、上司・先輩のように技術部員として求められる知識を持った技術者になるために、一つひとつ着実に身に付けていかなければと思っています。
- Q.働くうえで大切にしていることは?
- 相手の話を最後まで聞くことです。
- Q.休みの日の過ごし方は?
- コロナ禍ということもありますが、もとからインドア派なので部屋で動画を見たり本を読んだりするか、散歩をすることが多いです。東北の現場配属中の新型コロナウイルスの感染拡大が比較的収まっていたときには、仙台に住んでいた友人と食べ物巡りに行きました。
- Q.将来の夢や目標は?
- 自分が設計・建設に携わった橋梁を見たときに、美しい!と思えるような仕事をすることが目標です。
現在の仕事風景
施工管理時代