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CSR

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300年を超える「当たり前」をこれからも 代表取締役社長 錢高久善

はじめに-創業320周年を見据えて-

当社は1705年(寶永2年)の創業以来、お客様はじめ協力企業の皆様や、ご関係の皆様からのお力添えを賜りまして、今日までその歴史を重ねてまいり、2025年には創業320周年の節目を迎えることになります。
2020年4月から始まった「第12次中期経営計画」は2年度目を迎えています。コロナ禍のもと社会の変化のスピードはますます加速する一方ですが、「環境」「DX」「生産性向上」「働き方改革」などの重要課題に対しても当社は一歩も遅れをとらない覚悟を持って取り組んでまいります。

環境対応-今までの当たり前の取り組みを、これからも-

日本だけでなく世界各地で大規模な自然災害が増加し、気温上昇や豪雨の多発・激甚化といった気候変動をはじめとする環境問題に対する社会的な関心が一層高まっています。当社も国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に謳われる理念を尊重し、事業を推進してまいります。
それは「新しい取り組み」として行うのではなく、建設業の本来の役割である自然との共生を図りながら、生活環境を豊かにしていくという「今まで当たり前に続けてきたことをこれからも更に強化し、進めていく」という思いで、当社が掲げるスローガン「大地への愛、人間への愛」の理念のもと、引き続き事業活動に邁進してまいります。

事業環境-「激動の時代」への対応とお客様の課題先取りする提案力-

私どもを取り巻く国内建設市場については、民間設備投資ではワクチン接種の進展に伴う経済活動の再開や、ウィズコロナ社会の中での新生活様式の浸透に伴うeコマース市場等の拡大などで力強さを見せており、当社の得意とする物流業界での建設投資も引き続き活況を呈しています。
しかしながら、国内建設業界は依然解決すべき多くの課題を抱えている状況です。作業員の方々の高齢化と建設業への新規入職者の減少による人手不足は深刻な問題です。当社はこうした問題に対し、建設現場のDX化の加速や新たな技術開発により、生産性の一層の向上を図り、解決に向けて具体的な手を打ってまいります。
変化が求められる中で、例えば、情報共有の即時性・同時性などのコミュニケーションツールの多様化を進めるなど、従業員からの提案によって実現したものも多くあります。様々な場面でDX化を進め、時間や事業拠点の違いを超えて従業員同士のコミュニケーションの円滑化がスピード感をもって図れるようになりました。
コロナ禍にとどまらず、様々な分野でのデジタル化の進展や環境問題・ダイバーシティへの関心の高まりは、社会の在り方を大きく変えてゆき、建設産業の役割分担や建設産業への要請は大きく変化しています。私たちは、お客様の気付かない課題を発見し、解決策を先取りして提示するといった技能を当社従業員の一人ひとりが身に付けていくことが、企業価値の向上に資するものと考えます。当社の豊富な実績から、当社の技術力にさらに磨きをかけ、お客様の企業価値の向上に資する提案の先取りを目指してまいります。

今回のCSR報告書について

今回の『CSR報告書2021』では、特集として当社の創業の地である大阪における二つのシンボリックなプロジェクトをご紹介しています。「大阪中之島美術館~水都大阪のシンボル中之島に新たな文化芸術拠点が誕生~」では、2022年2月に開館を迎える「大阪中之島美術館」の工事をご紹介しています。また、国立国際美術館および大阪市立科学館といういずれも当社が建設に携わった、既存の二つの文化施設をはじめとした、中之島地域の施工実績と併せて、文化芸術拠点としての中之島の更なる発展への貢献についてご紹介しています。また「なにわ筋線で動き出す新たな大阪 ~新大阪駅と関西国際空港をつなぐ鉄道新線の建設がスタート~」では、2031年春の開業を目標に整備が本格化した新線「なにわ筋線」と併せ、当社の歴史の中での各地の地下鉄工事の豊富な実績についてご紹介いたします。
「Project Report」の章では、トンネル工事における当社開発の環境対応技術の適用事例として「国道158号 大白川トンネル」をご紹介するほか、橋りょう工事における施工管理の省力化・省人化システムを導入した「東北中央自動車道 伊達大橋」、そしてDX化の先進事例としてBIMを活用し施工管理の合理化を実現した「ゆうちょ銀行大阪ビル」の各工事をご紹介しています。
当社は引き続き生産性向上や環境対応の強化を目指した技術開発を進めていくとともに、更なるブラッシュアップを図ってまいります。

CSRの取り組みと事業活動の目標への関わり

最後に

当社を取り巻く事業環境や社会環境の変化のスピードはますます急速になり、その変化はより大きくなっています。
社祖 錢高善造(1860–1932)は江戸から明治に変わる激動の時代の中で西洋建築の流入を目の当たりにし、文明開化の中心地である東京に興味をひかれ、1884年(明治17年)、数え年25歳で単身故郷の大阪を旅立ち、90日余りの徒歩の旅ののちに東京に足を踏み入れました。錢高善造のこうした新しい技術・文化に対する強い関心や、自分自身で学び身に付けようとする熱意が、当社の「進取の精神」の礎となっています。
私どもは、錢高善造の「進取の精神」を受け継ぎ、これまでの300年以上の歴史の中で幾度となく荒波を乗り越えてきたように、今後も時代の変化に臆することなく対応しながら、お客様の企業価値向上に資する事業展開を図ってまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申しあげます。
新型コロナウイルス感染症が依然として猛威を振るっています。新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々のご冥福と、罹患された方々の一日も早いご回復をお祈り申しあげます。そして、新型コロナウイルス感染症に立ち向かい、日々感染症対策にご尽力くださっている医療関係者をはじめとした皆様に心より感謝を申しあげます。