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　当社が設計施工を担当した「(仮称)京町堀一丁目計画」が竣工を迎え、5月30日(火)に「voco大阪セントラル」として開業いたしました。本ホテルはNTT都市開発株式会社様と、そのグループ企業でホテル事業を展開するUDホスピタリティマネジメント株式会社様が開発するホテルで、IHGホテルズ＆リゾーツが展開するプレミアムホテルブランド「voco」の日本初進出物件となります。

ホテル名称	voco大阪セントラル
事業主	NTT都市開発株式会社
施工場所	大阪市西区京町堀
設計・監理者	株式会社錢高組一級建築士事務所 株式会社アパアソシエイツ
インテリアデザイン	株式会社 NAO Taniyama & Asssociates
竣工	2023年1月31日
開業	2023年5月30日

　本建物の建設地は大阪中央部を縦断する四つ橋筋沿いで、大阪メトロ四つ橋線「肥後橋駅」や御堂筋線「淀屋橋駅」からも近く利便性の高い商業地区です。
　本建物周辺の京町堀エリアは、古くから商人が市場を開き庶民の町として栄え、大阪の発展に貢献してきた場所です。現在では個性豊かな店舗が集積しており、今もなお活気のある賑わいを感じさせます。
　本建物の敷地には1926年(大正15年)に建設された近代建築「京町ビル」が建っていました。「京町ビル」は1948年(昭和23年)から1960年(昭和35年)まで当社が本社として使用し、その後は当社の関連会社等が使用していました。

　本建物は外装・内装に「京町ビル」で実際に使用されていたテラコッタレリーフや郵便受け、扉などを取り入れ、その記憶を継承しています。またロビー部分には戦前の民家等で実際に使われていた柱・梁を再利用した古木を採用しており、テレビ番組でも紹介されるなど、開業前から大きな注目を集めています。
　本建物の建設により、京町堀の持つ歴史と旧建物の記憶を尊重し、ホテルを起点とした周辺エリアでの更なる賑わいへの貢献を目指しました。
　また本建物は環境負荷低減の取組みとして、雨水貯留槽の設置、Low-eガラスの採用、エネルギー消費の可視化システム「BEMS」の導入、古木の再利用などの取組みを行っています。