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大阪・アーバンネット内本町ビル
北東面外観
アーバンネット内本町ビルは、大阪市営地下鉄谷町4丁目駅から徒歩4分、オフィス街の中心部で、大阪城西側の官庁街にも近い絶好の場所に位置するオフィスビルです。
鋼管柱の内部にコンクリートを充填したCFT造を採用し、オフィス基準階はスパン17mの広い無柱空間を確保しています。また、先進のオフィスビルにふさわしく、太陽光発電、LED照明ほか、各種環境負荷低減技術を採用しています。施工においても、仮囲い緑化パネルや仮設の太陽光発電パネル設置等の環境に配慮した手法を採用しました。
工事概要
施工場所 | 大阪市中央区 |
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建築主 | エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 |
設計・監理 | エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 株式会社NTTファシリティーズ |
建物用途 | 事務所 |
工期 | 2009年12月10日~2011年6月15日 |
構造・規模 | S造 地上13階建 |
建築面積 | 1,145.20m2 |
延床面積 | 13,627.27m2 |
位置図
エントランス
北面
建物 Building
本建物には、鋼管とコンクリートのコンファインド効果による耐力増大や変形性能向上といった特徴をもつCFT造を採用しています。これによりスパン17mの無柱空間が可能となり、開放的でフレキシビリティーの高いオフィス空間を実現しています。
空調システムでは、ゾーンごとに切り替えが可能な工法も採用されており、テナントビルとしての利用度が高く、自由な間仕切りが可能です。省エネルギーを図るため、オフィス基準階外壁面に設けた通気口と階段室屋上の「トップライト自動開閉制御」、及びガラスカーテンウォール際の「エアバリアーファン」により効率的な換気・空調が管理できるシステムとなっています。
共用部の間接照明にはLED照明が用いられています。外部では、屋上に太陽光発電システム(13.8kW)を設置し、その発電量やCO2削減量をエントランス脇に表示しています。このほか、南面駐車場外壁の壁面緑化を含めて緑化スペースも多く設け、街並みの環境保全にも十分な配慮をしています。
開放的な無柱空間
オフィス基準階外壁面の自然換気口
屋上設置の太陽光発電システム
1階エントランスと風除室脇の発電量表示(上から日射量、発電電力、年間の発電量、CO2削減量)
施工 Construction
■CFT造柱の施工
CFT造は断面をコンパクトにし、耐力増大や変形性能が向上するという特徴を持ち、それによりスパンの広い無柱空間を実現可能にしています。
柱への高強度コンクリートの充填は、ポンプ車の配管を柱に接続し、下から押し上げて充填する圧入工法で施工しました。充填中の閉塞事故防止のため、綿密な施工計画の立案と関係者への周知徹底を図り施工に臨みました。また重要な管理ポイントとなる圧入速度の管理では、レーザー距離計とCCDカメラによるコンクリート天端の監視による圧入速度の管理を行いました。
■環境に配慮した緑化仮囲いの設置
環境に配慮した建物の建設にあたり、施工段階においても環境配慮に努めました。特に、作業所周辺の環境改善の為、仮囲いは緑化パネルを随所に取り込んでデザインしました。この仮囲いに埋め込んだ植物への灌水、および街灯(LED照明)の為に、仮設の太陽光発電パネルも設置しました。