ZENITAKA Topics
新安家大橋 張出し施工が最盛期
張出し施工状況(2019年5月)
本工事は宮城、岩手および青森3県を結ぶ国道45号三陸沿岸道路(事業延長359km)における普代~久慈区間のうち、岩手県九戸郡に位置する安家川を跨ぐ新安家大橋を施工する工事です。
東日本大震災からの復興のリーディングプロジェクトの一環となるだけでなく、平時・災害時ともに地域を支え貢献するものになります。
工事概要
工事名 | 新安家大橋上部工工事 |
---|---|
工事場所 | 岩手県九戸郡 |
発注者 | 国土交通省東北地方整備局 |
設計者 | 大日本コンサルタント(株) |
監理者 | 久慈道路維持出張所 |
工事概要 | PC3径間連続箱桁橋(L=231m) |
新安家大橋は延長231mのPC3径間連続箱桁橋であり、2020年1月の竣工に向けて張出し架設により主桁の施工を行っております。
張出し架設では、橋脚の両側に移動作業車を設置して以下の手順で施工を行います。
①移動作業車の移動
②型枠組立および鉄筋・PC鋼材の組立て
③コンクリート打設
④プレストレス導入(コンクリートに圧縮力を導入)
※PC鋼材(英:prestressing steel)とは、高強度鋼材からなるプレストレストコンクリート用の補強材でひび割れ制御のため、コンクリートに圧縮力を与える目的で配置されます。
①移動作業車の前進
②型枠のセット→鉄筋・PC鋼材の組立て
③コンクリート打設
④プレストレスの導入
次の施工ブロックでも同様に、①→②→③→④というサイクルを繰り返し、標準的には11日サイクルで両側に1ブロックずつ主桁を延ばしていきます。これが張出し架設の標準的な手順です。
本橋での1ブロックあたりのブロック長は、2.5m~3.5mで変化し、橋脚に近い箇所では主桁の断面が大きいため2.5m、主桁の断面高が小さくなる支間中央部では3.5mとなっています。
張出し架設は、桁下の条件に左右されないため河川横断橋をはじめ、道路をまたぐ跨道橋、線路をまたぐ跨線橋など様々な条件の長大橋で広く用いられています。
上部工着手前(2018年5月)
柱頭部施工の施工(左奥)と移動作業車組立て(右手前)状況(2018年11月)
移動作業車の組み立て状況(2018年11月)
組立て後の移動作業車を橋面上より望む
移動作業車の組立て(左側)と張出し施工の状況(右側)(2018年12月)
張出し施工状況(2019年4月)
張出し施工状況(2019年5月)
張出し施工状況(2019年5月)
張出し施工状況(2019年6月)