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駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
2017年04月 UP
駒沢オリンピック公園総合運動場は、昭和39年の東京オリンピックの第2会場として使用された歴史を持つスポーツ施設です。現在、当社はこのうち屋内球技場・第一球技場の建替え工事を施工中です。
工事概要
工事名 | 駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場・第一球技場改築工事 |
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工事場所 | 東京都世田谷区駒沢公園 |
発注者 | 東京都 |
設計者 | 株式会社 梓設計 |
施工者 | 錢高組・TSUCHIYA・共立建設共同企業体 |
完成 | 2017年春 |
建物概要 | RC造一部S造 地下1階 地上2階建 |
建築面積 | 約5,224m2 |
延床面積 | 約9,716m2 |
構造 Structure
■屋根の構造
屋内球技場は、アリーナ大空間を覆う鉄骨造のアーチと屋根架構からなる上部構造、およびそれらを支える鉄筋コンクリート造の下部構造から構成されています。
屋根を吊り下げるアーチ架構は、長辺約74m、短編約52m、高さが約20mあります。当架構は、直径1,100mmの2本の鋼管アーチ架構とそれをつなぐ頂部のH鋼、面剛性を確保する水平ブレスからなり、これらの部材が一体となり座屈に対して安定した架構を構成しています。アーチ架構は、下部鉄筋コンクリート構造とピボット支承を介してつながっており、支承間は極厚H鋼で連結されています。
全体構造
上部構造
■アーチ鉄骨の組立計画
特殊形状の鉄骨の組立計画は、事前に構造解析を行いながら決定しました。組み立ての途中でも不安定な状態にならないように仮設の支柱を含めた全部材をモデル化し、組み立ての段階ごとに各箇所に生じる力を想定してシミュレーションを重ねることで、全ての段階での安全を確認しています。
アーチ架構組立計画平面図
アーチ架構組立計画断面図
1本のアーチ鉄骨は12ピースに分割して工場から搬入します。現場で2本ずつ溶接でつなぎ、できあがった6つの部材を500tクローラクレーンを使って鉄筋コンクリート屋根と5基の仮受け支柱の間に架け渡します。
施工 Construction
現場での地組状況
70tラフタークレーンの 共吊りによる部材吊り上げ
2階屋上から仮設支柱への架け渡し
北側アーチ最終ピースの取り付け状況
北側アーチ最終ピース取り付け完了
アーチ鉄骨架設完了