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工事レポート

愛知県医療療育総合センター

2019年06月 UP
愛知県医療療育総合センター

 医療療育総合センターは1968年に重症心身障害児施設コロニーとして開所し、約50年の間に様々な施設が建設されてきましたが、施設の老朽化と障害児を取り巻く社会環境の変化に対応するべく、心身障害者コロニーを再編整備する為に2016年から工事計画が始まりました。
 今回の2期工事では中央病院機能、地域療育機能、研究所機能を有する複合施設として医療療育総合センターが完成し、2019年3月より運用開始となりました。

工事概要

施工場所 愛知県春日井市
発注者 愛知県
設計・監理 株式会社 日建設計
施工 錢高・アイサワ特定建設工事共同企業体
工期 2016年12月22日~2018年12月17日
主要用途 病院
構造 RC造、地下1階地上6階建
規模 建築面積 5,212m2、延床面積 18,234.63m2
 

建物

 正方形平面中央のスタッフステーションを取り囲むように病室を配置し、周辺の緑溢れる環境を臨むことが出来るようになっています。
 各階の主要な部屋は、以下の通りです。
1階:総合受付、薬局、相談室、外来診察、放射線、レストラン、図書室
2階:事務室、医局、セミナー室、親子支援、地域療育、行動障害
3階:精神外来、心療病棟、精神閉鎖病棟、屋上広場 
4階:外科混合病棟、内科混合病棟、手術室
5階:臨床施設、臨床研究部、動物実験室

外観西面

玄関ロビー

医局

プレイルーム

精神病室(1床)

ハイケア病室(8床)

施工

 1フロアーの施工面積が大きいことに加えて仮設道路が1本しか使用できなかったため、各階10ブロックに分けての施工となり、約15,000m³の生コンクリートは、ポンプ車1台に生コン車2台付けとし、2017年8月から2018年10月までの長期間の打設となりました。また、特に外観は、各階に大きく出した水平庇で日射を遮る工夫がされ、庇の精度を出すことに留意しました。

5階躯体状況(撮影日:2018/07/21)