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工事レポート

広島市八幡地区下水道

2013年05月 UP
広島市八幡地区下水道

シールド坑内急曲線部

広島市は過去の洪水被害の経験を踏まえて、集中降雨に対応する雨水幹線の整備を推進しています。本工事は、地盤の低い地域への雨水の流入を抑制するため、内径3mの雨水幹線(下水道)をシールド工法により築造しています。

工事概要

工事名 八幡地区下水道築造21-8号工事
施工場所 広島市佐伯区
発注者 広島市佐伯区農林建設課下水道部
設計 日本上下水道設計株式会社
工期 2010年3月1日~2013年3月8日
工事延長 1395.072m
掘削延長 L=1386.572m
セグメント外径 3,800mm
仕上内径 3,000mm
 

施工場所は、花崗岩類の軟岩層、礫層、砂質土層と、土質が多様に変化しており、高度な掘進管理が要求されます。また、急曲線部が5ヶ所あり、そのうちの4ヶ所については当社が開発したEバッグ工法を用いています。
工事により排出された土砂は、土砂分級設備により残土と汚泥とに分級し、残土をリサイクルすることで産業廃棄物の発生を抑制、環境に配慮して施工しています。

位置図

施工場所

シールド線形と地質縦断面図

急曲線セグメント背面充填 Eバッグ工法

Eバッグ工法は、セグメント外周部にあらかじめ袋体を取り付け、セグメント組立後、袋内に裏込め注入材を充填し、セグメント外周部にドーナツ状の袋体リングを形成する工法です。裏込め注入材は袋内で加圧され地山に密着するため、セグメント背面を確実に充填でき、地盤反力も得られることから急曲線部を円滑に施工することができます。
急曲線部は当初、門型形状の地盤改良工が採用される予定でしたが、交通量の多い地上からの施工は困難であり、周辺環境への影響も考慮した結果、Eバッグ工法を採用しました。

Eバッグ工法概念図

シールドマシン

袋体を付けたセグメント

セグメント組み立て

直接発進到達工法(SEW工法)を用いたシールド到達

本工事の到達立坑は、八幡川の堤防に沿った県道280号線の道路内であり、交通を確保するため堤防沿いの河川内に仮設道路を設置して立坑を築造しました。仮設道路の設置、撤去、立坑築造およびシールド到達は、八幡川が渇水期となる6ヶ月間で施工する必要があり、地盤改良工が不要なシールド直接到達工法SEW工法(当社開発)を採用しました。
SEW工法は、柱列壁、連続壁、ケーソン等、様々なタイプの立坑に適用できるシールド直接発進到達工法です。本工事では、補強リングを使用したライナープレートタイプを採用しました。
シールド到達時の立坑内の設備を最小限とし、路上の占用期間を短縮するため、到達は水中到達で行う計画です。

SEW施工完了