お問い合わせ サイトマップ Jp En 検索
menu

ZENITAKA Topics

工事レポート

ららぽーと新三郷

2009年05月 UP
ららぽーと新三郷

全景

ららぽーと新三郷(しんみさと)は、JR新三郷駅前の武蔵野操車場跡地、約51.1ヘクタールを活用した大規模複合開発「新三郷ららシティ」の中核となる大規模商業施設です。
施設は、自然エネルギーを活用した環境配慮技術を数多く採用し、ファッション、エンターテイメント、大型スーパー、フードコートなど、子供からお年寄りまで利用できる魅力的な商業空間と環境配慮の融合を実現しました。

スカイガーデン

施設配置図

位置図

工事概要

工事名 ららぽーと新三郷新築工事
施工場所 埼玉県三郷市
建築主 新三郷デベロップメント・スリー特定目的会社
プロジェクトマネージャー 三井不動産株式会社
設計 錢高組一級建築士事務所
工期 2008年7月1日~2009年8月24日
構造・規模 鉄骨造、地下1階地上5階建
建築面積 55,072.24m2
延床面積 142,464.34m2
 

設計 Design

■環境への配慮と魅力ある商業空間の融合
ららぽーと新三郷は、新三郷駅から立体歩道で連結された屋外型モール(オープンモール)と、屋内型モール(エンクローズドモール)、および2つのモールを中心でつなぐスカイガーデンで構成しています。
全てのモールに環境配慮技術を採用し、環境に優しい商業施設となりました。
新三郷駅からのアプローチは、長方形の大型テントを高い位置に設け、シンボリックでダイナミックな動線を演出しました。オープンモールは、テント屋根を透過した柔らかな光と自然の風により、開放感あふれる商業空間としました。
また、水を微細なミストにして噴霧し、気化熱により空気の熱を奪うミスト冷却を設置し、潤いある空間を創出しました。

新三郷駅から見た大型テント

オープンモールのミスト冷却

シンボルツリー

■象徴的な楕円形テントに覆われたコミュニティ空間
中央部を切り取った楕円形テント屋根に覆われたスカイガーデンは、多様なイベントに対応するフレキシブルなコミュニティ広場の機能を持ち、施設全体の核となっています。テント屋根の開口部が描き出す空の表情に加え、2階テラスの緑化やポップジェット(噴水)など、アメニティの充実を図りました。

スカイガーデン

ポップジェット(噴水)

スカイガーデン

■自然光が降り注ぐエンクローズドモール
エンクローズドモールは、1周約400メートルのサーキットプランで構成され、それぞれ違う表情を持つサウスモールとノースモールに分かれます。
トップライト(天窓)から降り注ぐ自然光と各ゾーンによりデザインの違う天井造形、上下階を一体化させる吹抜け空間により、回遊性の高いモール空間を具現化しました。

エンクローズドモール2階

トップライト

フードコート

■環境配慮をテーマにしたエコガーデン
エコガーデンには、ソーラーパネル付き風力発電システムや発電床を配置し、発電量がリアルタイムに表示されるパネルを設置しました。訪れた人が環境について「見て」「触れて」「考える」機会を持つ場を提供しました。シンボルツリーであるシラカシの木を中心に、立体駐車場壁面の緑化や、カーボンオフセットプランツとも言われる多肉植物を植栽し、CO2吸収に寄与するとともに緑あふれる空間としています。

■発電床
発電床とは、人が歩く時に生じる振動を使って発電を行うものです。ららぽーと新三郷では、発電床を体感できるスポットを数ヶ所設けています。エンクローズドモール内の総合案内パネルは、床に描かれたマークを踏むことで案内板を点灯させ、現在位置から駅やエコガーデンへの道筋を表示します。フードコート内のキッズスペースでは、床に描かれた地方名を踏むことで壁の日本地図を発光させます。

多肉植物の植栽

総合案内サイン

キッズスペース

施工 Construction

2008年7月に工事がスタートし、長さ54mのPC既製杭を1000本以上施工しました。10月には鉄骨工事を開始し、12月には国内でも有数の規模を誇る商業施設の全容が早くも姿を現しました。

大規模工事では排出される廃棄物が多くなります。そのため廃材の少ない部材の使用や、ゴミの分別回収の徹底、再利用を促進し、廃棄物減量に努めるなど、施工面でも環境に配慮しました。また、駅前という立地上、歩行者および自転車通行の方々に気を配り工事を進めました。

2008年8月 杭打ち

2008年12月 鉄骨建方

2009年8月 完成