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工事レポート

国立国会図書館 国際子ども図書館アーチ棟

2016年04月 UP
国立国会図書館 国際子ども図書館アーチ棟

建物正面

国際子ども図書館の建物は、1906(明治39)年に帝国図書館として建てられ、1929(昭和4)年に増築された明治期ルネサンス様式の建物を再生・利用したものです。その新館として、近代的な意匠のアーチ棟を施工しました。

工事概要

施工場所 東京都台東区上野公園12-49
建築主 国土交通省関東地方整備局
設計者 安藤忠雄建築研究所・株式会社 日建設計
工事監理者 株式会社 フケタ設計
構造・規模 SRC・S造(一部RC造) 地上3階 地下2階
 

建物 Building

戦後、帝国図書館は国立図書館と名称が変わり、1948(昭和23)年に国立国会図書館が創設されて、その支部図書館となってからは1998年まで支部上野図書館の施設として使用されていました。2000年に装いも新たに国立初の児童書専門図書館として開館し、建物の原型保存に努めながらその機能を果たすための改修が行われ、2002年に全面開館しました。そして2015年に、当社が増築棟として新館アーチ棟を施工しました。
「東京都歴史的建造物」の指定を受けている既存のレンガ棟との間にある中庭を挟んで増築されたアーチ棟の内周側はガラスカーテンウォールの曲面のデザイン、外周側はコンクリート打放し仕上げとなっています。

メイン階段

児童書研究資料室

アーチ棟全景

施工 Construction

コンクリート打設は、棒状振動機・エアガンバイブレータと昔ながらの竹棒を併用した締固め、型枠パネル間にノロ留めテープを貼る等、細心の注意を払った丁寧な施工により均質で美しい壁面に仕上がりました。
また、隣接する大学への工事騒音の伝搬を防ぐために防音仕様仮囲いを上下2段にし、上側は内部側に傾斜させて設置しました。これにより、5~6dBの低減効果を確認しました。

均質な仕上がりのコンクリート