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災害廃棄物処理業務(気仙沼ブロック(南三陸処理区))
工事全景
東日本大震災により宮城県内で発生した災害廃棄物は、1,200万トンと推定されています。本事業は、宮城県北部の南三陸町を中心とした気仙沼ブロックのがれきを、2014年3月末までに中間処理、最終処分の完了を目指して進行しています。
南三陸町内の一次仮置場に集積された災害廃棄物を、廃棄物処理施設を建設して運搬・処理するとともに、被災建築物36棟の解体を行っています。がれきは災害復興材料として可能な限り再生化を図るとともに、周辺環境に配慮し、大気質、アスベスト、放射性物質、水質、振動・騒音、悪臭、アスベスト等に関する情報公開を行っています。
位置図
廃棄物仮置き場
焼却場
工事概要
対象区域 | 南三陸町内 一円(二次仮置き場:南三陸町戸倉字新中芝外 地内) |
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発注者 | 宮城県 |
業務期間 | 2012年3月6日~2014年3月25日 |
処分量 | 55万トン |
施工者 | 清水・フジタ・鴻池・東亜・青木あすなろ・錢高・浅野 特定業務共同企業体 |
業務内容
予定される処理量は、木くず10.4万トン、粗大・混合ごみ(可燃).9万トン、コンクリートくず17.9万トン、アスファルト2万トン、金属くず0.9万トン、粗大・混合ごみ(不燃)18.3万トン、津波堆積物3.2万トンの、合計54.6万トンです。
処理施設では、震災廃棄物を選別し、焼却、破砕、洗浄、造粒等の処理を行い、リサイクルおよび最終処分を行います。
■廃棄物の再生化と焼却処理
焼却施設では、一次仮置場に集積された廃棄物を、木くず、コンクリートくず、アスファルトくず、金属くず、土砂、ガラス・陶磁器くずおよび混合廃棄物に選別してリサイクルまたは焼却処理を行います。
■木くずの再資源化
木くずは、チップ等にリサイクルするか、焼却処理します。
木くずの洗浄
木くず破砕
■焼却時の熱の再利用
処理施設で使用する電力は、バイオマス発電で賄われています。また、発電の際に発生する熱を、廃棄物を選別しやすくするための廃棄物乾燥に役立てています。
バイオマス発電設備
バイオマス発電モニター
廃棄物乾燥棟
■復興資源として再利用
コンクリートくず、アスファルトくず、金属くず、土壌、ガラス・陶器くずは破砕し、復興資源として提供しています。
コンクリートくずは、細かく破砕して再生砕石としています。アスファルトくずは再生アスファルトに、金属くずはスクラップとして再利用します。土砂は洗浄して有害物質を取り除いてから再利用します。ガラス・陶器くずは、混合廃棄物の焼却灰と混合して造粒骨材として再利用します。廃棄物の分別は、すべて人の手で行っています。
再生盛土材の仮置き
再生骨材
廃棄物分別状況
■コンクリート構造物(建物)の解体、再資源化
建物解体
コンクリートガラをRC砕石に中間処理