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広島市立広島みらい創生高等学校
従来の定時制・通信制課程の枠組みに捉われない単位制フレキシブルスクール「広島みらい創生高等学校」の新校舎が当社施工によって完成し、2018年8月から使用が始まりました。
当校は広島市域にある県立高等学校3校の定時制課程、市立高等学校2校の定時制課程及び県立高等学校1校の通信制課程を統合して、2018年4月に開校しました。生徒一人一人のニーズに応じた学習形態や学習内容を提供すると共に、キャリア教育を地域と連携して実施することにより、社会的・職業的に自立するために必要な力の育成を目的としています。
工事概要
施工場所 | 広島市中区 |
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発注者 | 広島市 |
設計者 | 株式会社 久米設計・株式会社 あい設計 |
工期 | 2016年12月20日~2018年07月31日 |
主要用途 | 教育施設 |
構造 | RC造(PCaPC工法)、地上4階建 |
規模 | 建築面積 5,212.37m2、延床面積 15,896.97m2 |
建物
建物は校舎棟(4 階建)と屋内運動場棟(3 階建)の2棟で、共に鉄筋コンクリート(RC)造です(屋内運動場の屋根は鉄骨造)。校舎棟は階段状の4層吹抜けが特徴で、ステップラウンジと呼ばれます。オープンな学習スペースや相談室なども随所にちりばめられており、先生と生徒、及び生徒同士のコミュニケーションが円滑に出来る様に配慮されています。
ステップラウンジ
実験室
食堂
中庭
アリーナ
西側からの航空写真
施工
校舎棟はステップラウンジを含め、様々な授業形態に対応出来る様に多用な教室形態を有する平面計画となっており、その為に大小スパンが混在しています。柱間距離は最大24mあり、通常の鉄筋コンクリート造ではなく、梁の中に鋼線を通して両端から緊張することで中央部のたわみを無くす、プレストレスト(PC)工法が採用されました。
プレキャストコンクリート(PCa)と呼ばれる工場製作のRC部材と現場施工部材にPC工法が約半数に採用された構造となっているため、各部の施工手順は複雑なものになりました。周囲を既存校舎に囲まれて限られた敷地の中、緻密な施工計画により竣工に至りました。
奥:校舎棟 PCa柱建方中、手前:屋内運動場 基礎工事中(撮影日 2017年8月18日)