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工事レポート

天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭

「天満天神繁昌亭」が、第28回(2008年度)大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)の「大阪市長賞」を受賞しました。

「天満天神繁昌亭」は、学問の神様菅原道真公をお奉りした浪速っ子に信仰の厚い「大阪天満宮」の敷地内に建設された落語専門の演芸場です。2006年9月のオープン以来、連日の公演は大いに人気を集め、街の賑わいに貢献しています。

大阪都市景観建築賞 (愛称 大阪まちなみ賞)とは

大阪まちなみ賞は、大阪都市景観建築賞運営委員会(大阪府・大阪市・社団法人大阪府建築士会で構成)の主催により、1981(昭和56)年度から毎年行なわれ、2008(平成20)年度で第28回目を迎える歴史ある賞です。

美しく個性と風格のあるまちの景観づくりを進めていくために設けられた賞で、以下の観点からの評価の高い『建築物』が受賞作品となります。

  1. 将来のまちの景観をリードしていく
  2. 周辺の建築物等と調和
  3. 伝統的なまちなみ景観の維持、向上に役立つ
  4. 自然の景観と調和している
  5. 魅力ある景観に寄与している
  6. その他、この賞の趣旨に沿ったもの

過去4年間に建設された建物が対象で、府民・市民の推薦(自薦・他薦)を受け、建築・デザイン等各分野の委員からなる審査委員会での審査を経て、大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪府建築士会長賞、特別賞、及び奨励賞が決定されます。(参考資料:大阪府公式HP)

新たな街の賑わいを巻き起こしています

上方落語は300年の歴史を誇る上方の伝統笑芸です。大阪天満宮界隈にも、戦前は8軒の寄席がありましたが、戦後は1軒もなくなっていました。寄席の復活を願う上方落語協会の申し出に、街の活性化を目指す天神橋筋商店連合会が賛同し、大阪天満宮から敷地の無償提供を受けることで永年の夢が実現しました。建設費は一般市民や企業からの募金でまかなわれています。

大阪の新しい観光スポットとしても注目を集め、2006年9月の開業以来、現在も前売りチケットは連日売り切れ、立ち見が出ることも珍しくないという盛況が続いています。当初の期待の通り、街の活性化にも大きく貢献しています。

平日の開始前の混雑状況

橘右佐喜氏の筆による看板

賑わいを見せる天神橋筋商店街

建物の概要

建物は、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)3階建、客席は椅子席のみで216席、その他、楽屋と上方落語協会の事務所が置かれています。ホールは高座(舞台)と客席の距離も近くて噺家の肉声が届き、落語の醍醐味を味わうことが出来ます。

外観は、大阪天満宮をはじめとする伝統的な町並みとの調和を重視して設計されており、屋根は寄棟の瓦葺き、外壁は敷地内から出た砂の色(じゅらく色)で仕上げています。建物内外に吊るされた1,500個の提灯には寄付者一人ひとりの名前が書かれ、この建物に寄せる人々の熱い思いが伝わります。

西側からの全景(右手奥が大阪天満宮)

天井の提灯には寄付者の名前を記載