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BTMVプロジェクト
2014年01月 UP

全景
本工事は、ブリヂストングループのベトナム工場として、ベトナム社会主義共和国ハイフォン市ディンブー工業団地に日産24,700本の乗用車用ラジアルタイヤを生産する大型工場を建設するものです。工事の起工式には、アン・チュンベトナム副首相をはじめとした政府関係者も出席するなど、ベトナム国内でも注目されています。
工事概要
建設地 | ベトナム社会主義共和国ハイフォン市 ディンブー工業団地 |
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建築主 | Bridgestone Tire Manufacturing Vietnam LLC |
設計者 | 株式会社 久米設計 |
工 期 | 2012年7月着工 2014年上半期操業開始 |
構造・規模 | RC造、屋根S造 地上1階建 |
敷地面積 | 約102ha |
施工 Construction
建設地のハイフォン市は、東シナ海に注ぐソンコイ川河口に位置し、敷地は地下水を多く含んでいます。別途工事の地盤改良が完了した部分から分割して土地の引渡しを受け、工事を進めています。杭は、長さ41m、直径350mmと400mmのPC既成杭で、6,503本施工しました。工場棟は、RC柱に鉄骨トラスを架設する構造で、柱は単独で20m立ち上がります。材料や作業員は現地で調達しますが、設計は日本の設計事務所が担当しており、日本国内と同等の品質が求められます。鉄筋や型枠の組み方は日本とは異なりますが、地元の作業員が手慣れた方法を応用し、所要の品質を確保しています。
既に生産設備の据え付けは進められており、2014年上半期にはタイヤの生産が始まる予定です。

建設地

工場棟

工場棟(近景)
当社日本人社員は、全員海外勤務は初めてでした。作業員とのコミュニケーションは英語、筆談などですが、危険箇所の指摘や施工上の納まりは絵を描いて伝えています。ベトナム人スタッフのうち3名は、日本国内の当社作業所で研修を受け、日本語にも精通しているため、複雑な内容を伝えるときに通訳など貴重な役割を果たしています。

絵を描いてのコミュニケーション

鉄骨超音波検査

コンクリート強度検査