2018年02月 UP
長沢川橋は、徳島県阿南市から愛媛県大洲市を結ぶ四国横断自動車道のうち、高知県高岡郡にかかる波形鋼板ウェブ橋です。2009年10月に工事完成となりました。


工事概要
- 工事名
- 四国地方整備局 長沢川橋上部工工事
- 施工場所
- 高知県高岡郡中土佐町九礼地先
- 発注者
- 国土交通省四国地方整備局
- 橋長
- 261m
- 支間
- 72.5m+116m+72.5m
- 構造形式
- PC3径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋
構造
波形鋼板ウェブ箱桁橋は、1980年代にフランスで開発された構造形式で、日本国内でも多くの橋梁に採用されています。
- 効率的なプレストレス(圧縮力)*導入
波形鋼板はアコーディオンのように伸縮するためコンクリート床版だけに効率的にプレストレス(圧縮力)を導入できます。 - 重量軽減
通常のコンクリートウェブ橋に比べ、10~25%の重量を軽減できます。軽量化により地震の影響を軽減することができます。 - 施工の合理化波形鋼板ウェブを設置するだけなので、現場での作業が軽減できます。
- 高いせん断耐力波形鋼板は高いせん断力を持っているので、特別な補強は不要です。
* プレストレス:橋の上からかかる力を考慮し、あらかじめ圧縮力(押す力)を加えること
施工
本工事は、橋脚からの張出し施工において、中央径間側と側径間側のブロック数が違うアンバランスな構造であることや、橋脚の高さが30m以上と高いことが特徴としてあげられます。そのため、張出し施工時には、橋脚に傾斜計をとりつけ、変位を測定するなどの精度管理に細心の注意を払いました。





