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山岳トンネル工事のCO2排出量を見える化
2022年08月 UP
-トンネル坑内のCO2濃度に応じて換気設備を自動で最適制御-
錢高組は脱炭素化社会に向けた取り組みとして、山岳トンネル工事で発生するCO2の排出量を見える化するシステムを開発しました。
トンネル施工時に発生する電力由来のCO2排出量(スコープ2)を制御するエネルギーマネジメントシステム「TUNNEL EYE」(トンネルアイ:NETIS登録番号 KT-160070-A)に、現地での直接排出である燃料由来のCO2排出量(スコープ1)をリアルタイムに把握する機能を付加しました。
これまでのTUNNEL EYEは、重機や車両の稼働状況から工事の作業工程を自動判別し、換気設備の適正運転を行うシステムでしたが、更なる省電力化を図るため、トンネル坑内のCO2濃度に応じて換気設備の出力を最適化する自動制御機能を持たせました。CO2排出量を把握し可視化することで、省燃費運転の取り組み効果が目に見えて分かり、工事に従事する人々の脱炭素化に対する意識も向上します。
今回開発したTUNNEL EYEシステムは、国土交通省中部地方整備局発注の「令和2年度153号新伊勢神トンネル工事」に導入する予定です。
システムの開発イメージ
CO2排出量の管理