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WiFiとビーコンタグを組み合わせた低コストな屋内測位システムを構築

2020年01月 UP

 当社は、無線LAN機器PicoCELA(ピコセラ)に、BLE(Bluetooth)通信機能を搭載した屋内測位システムを物流倉庫の高所作業車の位置把握で実用化しました。

 建設現場において、モノとヒトの位置把握を用いた現場管理の省力化へのニーズは高いですが、屋内環境において刻一刻と変化する現場状況に対応するには初期投資費、維持管理費などにかかるコスト負担が大きいという課題がありました。
 従来屋内測位のシステムは屋内測位用BLE通信の受信機と、その情報をネットワークに送信する無線LAN機器が別々となるため、経済性や柔軟性、拡張性に欠けていました。そこで、錢高組はPicoCELAの無線LANにBLEの受信機能を一体化することで測位機器として使用できると判断しました。さらに、BLEのブロードキャスト機能(省電力で到達距離約100mの電波を送信する機能)を用いて、アクセスポイント数を削減しました。
 実証実験ではBLEを用いた4台の測位機器で、1フロア約20,000㎡(100m×200m)の物流倉庫で稼働中の高所作業車の屋内位置をリアルタイムで把握しました。実証実験の結果、従来のシステム(BLEのペアリング機能:省電力で到達距離約15mの電波を送受信する機能)と同等の測位精度を満足することを確認しました。

 今後、多数のモノとヒトの位置を容易にリアルタイムで見える化できる本システムを活用し、モノとヒトの所在管理、配置の最適化を図ると共に、作業員の安全管理および健康管理に役立てる予定です。