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駒沢オリンピック公園総合運動場の球技場を改築中
「駒沢オリンピック公園総合運動場」は昭和39年の東京オリンピックの第2会場として使用された歴史を持つ、敷地面積約41万3千m2の総合スポーツ施設です。毎年多様なスポーツ大会が開催され、多くの都民がスポーツ観戦を楽しんだり、施設を利用して自らの身体を動かすなど、スポーツ振興の拠点として重要な役割を担っています*1。
一方で各施設は築45年を超えるものが多く、老朽化に対応するために2010年に「駒沢オリンピック公園総合運動場改修・改築基本計画」が制定されました。当社は現在、このうちの「屋内球技場・第一球技場の建替え工事」を施工中です。2017年春にはすべての人が使いやすく、環境にやさしいスポーツ施設としてオープンする予定です。
*1:「駒沢オリンピック公園総合運動場改修・改築計画」より引用
屋内球技場はバスケットボールコート2面が入る大きさで、バレーボール、ハンドボール、バドミントン、フットサルにも対応出来ます。観客席は約1,580席(車椅子席含む)です。金属板と屋上緑化で仕上げる短辺約62m、長辺約84mで、約5mのむくりのついた屋根は、高さ約28mの鋼管アーチ材から降ろしたケーブルによる吊り構造で、シンボル性のある外観を有しています。
第一球技場のフィールドは約110m×75mのサイズを確保しています。

駒沢オリンピック公園総合運動場内球技場 完成予想パース
概要
工事名 | 駒沢オリンピック公園総合運動場 |
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所在地 | 東京都世田谷区駒沢公園1-1 |
発注者 | 東京都 |
設計者 | 株式会社 梓設計 |
施工者 | 錢高組・TSUCHIYA・共立建設共同企業体 |
完成 | 2017年 春 |
建物概要 | 屋内運動場・第一球技場 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 地下1階地上2階建 |
建築面積 | 約5,224m2 |
延床面積 | 約9,716m2 |
工事の状況
2014年8月に解体工事を開始、2015年2月から新築工事に着手しました。杭工事、掘削工事を経て2015年9月現在、基礎工事を進めながら、建築工事では希少な形式であり、難度の高い鉄骨、屋根工事の施工計画を検討中です。

オリンピック記念棟からの作業所全景

躯体工事の状況(撮影日:2015.10.23)
旧屋内球技場について
昭和39年の東京オリンピックで、改築前の屋内球技場はバレーボール、第一球技場はホッケーの会場となりました。『東洋の魔女』と呼ばれた日本女子バレーボールチームが金メダルを獲得した舞台がこの屋内球技場です。なお、当社施工範囲を含む『東京都立駒沢オリンピック施設』は、第6回BCS賞(1965年)を受賞しています。

1964(昭和39)年9月完成時

施工中の状況