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山岳トンネルの変位を光の色で可視化するシステムを開発

2015年02月 UP

現場の安全管理を可視化する『A-Flash計測』を製品化

当社は、山岳トンネル壁面に設置した受光センサーにより、天端沈下量や、内空変位量(壁の変位)を光の色(LED)でリアルタイムに可視化することで、現場の安全管理や補助工法などの安定対策実施を迅速に判断出来るシステム『A-Flash計測』(特許出願中)を開発しました。

この度、本システムを「主要地方道大船渡綾里三陸線(仮称)小石浜トンネル築造工事」(施工:錢高・豊島建設工事共同企業体)の掘削中の坑内に設置し、その性能を確認しました。今後、地山が脆弱と予測されている到達側の坑口付近での現場の安全管理と迅速な安定対策に積極的に活用します。

山岳トンネル掘削時に大きな変位が生じるような地山では、壁面変位計測(計測工A)の頻度を増やして変位の増加量を早期に把握する必要があります。しかし、従来の変位計測結果は、担当者が計測データをPCで処理する必要があり、結果を迅速に現場関係者に伝達することが課題となっていました。本システムは、従来の計測に加え、変位を可視化する受光センサーを付加することで、その場での迅速な判断が可能となりました。

『A-Flash計測』変位可視化センサーの設置状況

『A-Flash計測』変位可視化センサーの設置状況

本システムの特徴

本システムは、従来の計測工Aの位置に受光センサーを設置し、測量用のトータルステーションのレーザー光を、受光センサーに照射します。受光センサーは、レーザーの受光位置に応じて変位量の管理レベル(通常体制、注意体制、要注意体制、厳重注意体制)に対応する色をLEDで発光します。これにより、LED発光色の目視よって、現場関係者がその場でリアルタイムに管理レベルの状態を把握でき、現場の安全・安心につながるとともに、迅速な補助工法などの対策を行うことが出来ます。

『A-Flash計測』システムの概要

『A-Flash計測』システムの概要

なお、本システムは、(株)演算工房との共同開発によるものです。