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改良型「柱RC梁S構法」を初採用

2014年02月 UP

2013年1月、(一財)日本建築総合試験所より建築技術性能証明を改訂取得した改良型柱RC梁S構法を初めて採用し、当社が設計施工した「ロジスクエア八潮」が完成しました。 ロジスクエア八潮は、中大型物流施設の需要増に応えて、東京外郭自動車道近傍の交通要所に計画された物流センターです。LED照明や高輝度蛍光灯を採用し、壁面緑化、緑化駐車場など、環境にも配慮し、CASBEE埼玉県でAクラス認証を取得しています。

外観

外観

倉庫内観

倉庫内観

概要

施工場所 埼玉県八潮市
発注者 公共シィー・アール・イー株式会社
設計監理 錢高組一級建築士事務所
工期 2013年3月15日~2014年1月31日
建物用途 物流倉庫
構造規模 柱RC梁S構造 4階建(4階柱はS造)
建築面積 10,507.68m2
延床面積 19,094.62m2

構造と施工

建物の構造は、剛性の高い鉄筋コンクリート造(RC)柱と大スパンに適した鉄骨(S)造梁を組み合わせた柱RC梁S構法で、最上階の4階の柱を鉄骨造とすることで建物全体の軽量化を図りました。
1~3階の柱については、工事の省力化、作業の平準化を図るため、柱鉄筋の地組みとシステム型枠を採用しました。柱筋は地上の専用ヤードで組み立て、クローラクレーンで建込み、エンクローズド溶接で接合した後システム型枠を建て込んでコンクリートを打設しました。今回採用したシステム型枠は、打設足場、昇降設備、建入れ調整サポートがセットになっており、高さ6mの柱を精度良く効率的に施工できました。

改良型柱RC梁S構法

本構法は、2013年1月に(一財)日本建築総合試験所より建築技術性能証明を改訂取得しており、本工事は新たに適用可能となった技術のうち、外周の梁が柱心よりも外側に取りつく「偏心梁」を適用しました。950mm角の柱に対して梁心を柱心より200mm(柱幅の1/4.75)外側に設けることで、外周に跳ね出したスラブを受ける部材を簡略化し、コストダウンを実現しました。
その他に同じ柱に取りつくX方向とY方向の梁のせいを変えて、建物の安全性を確保しながら梁部材の省力化も図りました。

システム型枠

外周柱