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鋼管立坑から直接発進到達可能なDUCMM工法を推進到達工事に適用

2013年07月 UP

-広島市江波地区下水道築造24-3号工事における推進工事-

「広島市下水道局・江波地区下水道築造24-3号工事」(施工:錢高組・錦建設共同企業体)において、ケコム工法で築造した鋼管立坑で推進機を直接発進到達できる「DUCMM:デュコム(Dual Casing Mini Mole)工法」を2ヶ所の到達立坑に適用しました。同工法の適用事例は、本件で4例目となります。 同工事の到達立坑は、住宅街の交差点部に位置し、地盤が地下水の豊富なN値10程度の軟らかい細砂層であることから、設計では薬液注入の改良長8.8mを行い開口して到達する施工となっていました。しかし、交差点部は埋設管が輻輳して薬液注入の施工が困難な状況から、改良長を最小限の1.5mで安全に到達できるDUCMM工法が採用されました。適用した立坑は以下の通り ・推進機外径1400mmの到達 : 立坑鋼管外径2590mm、深さ8.8m ・推進機外径1150mmの到達 : 立坑鋼管外径2090mm、深さ7.2m 推進機が到達するゲートを取り付けた鋼管立坑も、通常のケコム工法と同様の建込み精度とスピードで完了し、漏水等もなく施工できました。推進機の到達ではゲートの引上げ時間が約30分で完了し、周辺地盤が沈下することなく無事に到達しました。

2重鋼管の建込み前

2重鋼管の建込み前

DUCMM工法による推進機到達完了

DUCMM工法による推進機到達完了

DUCMM工法の概要と特長

DUCMM工法は、2007年に株式会社コプロスと共同開発したもので、鋼管立坑の推進機通過部分を2重構造として内側が上側にスライドするゲートとなっており、推進機が通過する場合は、土水圧をバランスさせた上で内側のゲートを引上げて通過させるものです。
従来のケコム工法立坑からの発進・到達で必要であった開口部背面の広範囲な地盤改良や開口する作業が不要で、切羽を開放しないことから以下の特長があります。

◆切羽の開放がなく、出水事故のリスクが小さくなり安全性が向上します。
◆工期や道路占有期間の短縮が図れます。
◆施工ヤードが不要で狭隘地でも適用できます。
◆地盤改良の削減で環境負荷が低減できます。

DUCMM(デュコム)工法の適用イメージ