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「温度・湿度の見える化」でコンクリートの品質を向上

2010年09月 UP

-コンクリートの養生状態を光の色で表現-

当社は、コンクリートの養生状態を光の色で表現する「LEDを用いたコンクリート養生監視・制御システム」を構築しました。今後、当社の山岳トンネル覆工コンクリートの品質向上を目的として積極的に活用していきます。
最近、山岳トンネルの工事現場では、トンネル内の換気能力の向上などに伴い湿度が低下し、コンクリートにひび割れが発生するなど湿潤養生の重要性が高まっています。

ミスト養生の状況

ミスト養生の状況

養生状態(左側:温度、右側:湿度)の見える化

養生状態(左側:温度、右側:湿度)の見える化

■養生監視・制御システムの概要
コンクリートのひび割れを防止するためには、温度を一定に保ち、高湿度を確保する必要があります。当社では、これまでトンネル覆工コンクリートの養生方法として、トンネル内をシート等で仕切り温度変化を小さくし、空間内に微細な粒径のミストを噴霧して湿度を自動コントロールする「ミスト養生システム」を採用してきました。具体的には、高湿度を確保するために下限湿度(例えば85%)以下になるとミストを噴霧し、上限湿度(例えば95%)以上になると噴霧を停止するというものです。

■ 養生状態の見える化
これまでの養生管理は、工事現場に設置の温湿度計に頼ることが多く、容易に確認できないといった課題がありました。 「温度・湿度の見える化」は、温度・湿度センサーからのデータをLEDによる発光色として表示し、コンクリートの養生状態を視覚的に確認するものです。このことにより、コンクリートの養生状態を常時、視覚的に判別することが可能となり、コンクリート品質管理体制の強化による高品質化が図られます。

今後の展開

当社では、神戸大学の芥川教授が主宰するOSV(On Site Visualization)研究会を通じて、「光る計測装置」を様々な現場の用途に適用していきます。