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超高強度コンクリート(Fc150N)の大臣認定を取得
-建物の更なる超高層化と設計プランの自由度が向上-
当社は、アサノコンクリート株式会社品川工場と共同で、2009年3月24日付けで、設計基準強度が最大で150N/mm²の超高強度コンクリートについて、国土交通省大臣の材料認定(MCON-2029)を取得しました。
当社では、2004年に設計基準強度120N/mm²までの大臣認定を取得し、このレベルまでの超高強度コンクリートの品質管理技術、および超高層RC建物の構造設計ガイドラインを確立してきました。今回、更にレベルアップを図り設計基準強度150N/mm²までの超高強度コンクリートの開発および大臣認定取得を達成しました。
これにより、超高層RC建物の更なる超高層化、大スパン化、および高耐久性の向上、また、部材断面の縮小による設計プランの自由度向上が図れます。
Fc150N打設実験状況
超高強度コンクリートの特徴
共同で取得した超高強度コンクリートの主な使用材料は、セメントに太平洋セメント株式会社製のシリカフュームをプレミックスしたセメント(以下、SFPC)を、粗骨材に山梨県大月産安山岩砕石を、さらには自己収縮ひび割れ防止を目的にBASFポゾリス株式会社製収縮低減型高性能減水剤を使用しています。
また、設計基準強度150N/mm²クラスの調合においては、従来の標準養生供試体強度による設計ではなく、摂氏40度の温水で強度管理する手法を採用し、四季を通じ安定かつ最適な調合設計を確立しました。
●安定した圧縮強度を確保するために、セメント、骨材および化学混和剤を厳選するとともに、これら使用材料の品質管理手法を確立しました。
●高いワーカビリティーと材料分離抵抗性および強度発現性を両立させるために新たな調合設計法を確立しました。
●単位セメント量の増大により発生する自己収縮ひび割れの抑制技術を確立しました。
●施工性については、異強度の柱・梁・床で構成された有筋試験体を用いた実大施工実験を通じ、適切な施工方法を検証しました。
国土交通省大臣材料認定書
今後の展開
当社では、今回の大臣認定取得により首都圏等での超高層集合住宅を中心とした開発事業への技術提案など受注拡大へ積極的に取り組みます。