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倉庫・SC向け低層鉄骨造建物のローコスト工法を開発

2008年03月 UP

-基礎工事の省力化を図る「ZTM柱脚杭頭接合工法」-

当社は、倉庫、ショッピングセンターなど低層鉄骨造建物のコストダウン、工期短縮を図る「ZTM柱脚杭頭接合工法」を開発し、日本建築総合試験所より建築技術性能証明を取得(性能証明第07-22号)しました。
従来これらの基礎構造は、地中梁と大きなフーチングを介して接合していました。本工法は、鉄骨(CFT構造を含む)柱と杭の直接接合を可能とすることで地中梁を出来るだけ減らし、基礎工事の掘削、躯体を削減して工期短縮・コストダウンを図るものです。

工法イメージ

工法イメージ

工法の特長

●柱と杭の接合構造は、既製杭の定着筋を既製杭天端の鋼製バンドに溶接して、柱-杭接合部の主筋と兼用します。このため接合部内の配筋が簡素化され、柱鉄骨の設置可能範囲が広り、施工性が改善されます。
●柱鉄骨は、ガイドアングルと呼ばれる鋼材を介して建込みます。これにより柱鉄骨は水平、鉛直とも精度良く建込め、ベースプレートが不要になります。
●柱鉄骨には、柱-杭接合部内に支圧プレートと呼ばれる鋼板を3枚溶接します。これにより柱鉄骨の座屈が防止され、柱-杭接合部内の地震時応力が低減できます。

(左)柱・杭接合部(右)接合部イメージ

(左)柱・杭接合部(右)接合部イメージ

今後の展開

本工法は、大型のショッピングセンターや低層の倉庫・工場等を適用対象としています。平面規模が大きく、良質な地盤である等の条件が揃えば、基礎工事のコスト・工期を最大10%程度低減できるものと考えております。今後は、本工法を有効に活用できる大型ショッピングセンター、倉庫・工場等へ積極的に提案し、実施物件に適用することにより、そのコストダウン・工期短縮効果を検証する予定です。

なお、本工法は、前田建設工業、東洋建設と共同開発したものです。