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杭頭半剛接合工法「HRパイル」の適用杭径を2800mmまで拡大
2006年04月 UP
当社がゼネコン8社とともに開発を進めてきた場所打ちコンクリート杭の杭頭半剛接合工法「HRパイル」工法について、2004年に日本建築センターの基礎評定(BCJ評定-FD0202-02)を取得しました。その後各社とも普及展開に努め、順調に実績を伸ばしております。
HRパイルの杭径は適用範囲1000mmから2000mmの間で偏ることなく広く使われていますが、杭径2000mmを超える高層建物への適用ニーズが高まり、この度基礎評定での変更申請審査を終了(BCJ評定-FD0202-03)しました。
加力状況全景
最終破壊状況
■拡張した適用範囲
今回の申請では、適用杭径を2800mmまで拡張することと、それに伴う杭頭接合部の靱性向上の見直しに対して行いました。杭頭接合部の性能確認実験は、回転剛性と変形性状の評価の点において既評定との差違を見るために前回の実験で得られた性能と知見を踏まえて実験コストを考慮に入れた片持ち梁での載荷方式を採用しています。
試験体は適用径最大を2800mmと想定した1/4縮尺とし、杭頭接合部のせん断補強状態を変えた2体としました。結果として径2800mmの場合でも既評定で妥当とされた杭頭接合部の回転剛性の評価と設計法がそのまま踏襲できる知見を得ました。これが今回の評定で評価され、変更申請が認められました。