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当社は、「高速鉄道4号線青砥町工区土木工事」(横浜市、施工：錢高・矢作・坂本建設共同企業体)の開削工事区間において、引き抜き抵抗を有する杭を組み合わせて盤ぶくれを防止する JPEX工法を適用し、この度同工法の杭を施工しました。
JPEX工法の杭施工について現場見学会を開催し、発注者、コンサルタントなど約150名の方々に参加していただき好評を得ました。
本工事区間の掘削床以深は、改良体より強固な洪積粘性土層が2～3m堆積しており、その層と杭を組合せることで地盤改良なしに盤ぶくれを防止するものです。そのため、従来の地盤改良と根入れを長くする工法より安価で盤ぶくれを防止する事が可能です。

本工法は、既存のジェットグラウトと引き抜き抵抗を有するハイブリッドパイルを組み合わせた技術です。ハイブリッドパイルは、鋼管の頭部にスクリューを取り付け、先端にファブリック球根を取り付けたものです。

1. 被圧水を持った地盤も安全に掘削することができます。

2. 従来工法に比べて地盤改良厚さを薄くすることが可能で、経済性と工期短縮に優れています。

3. その他、土留め掘削や地震時の液状化に伴う埋設管の浮き上がり防止にも利用できます。

4. タンクなどの既設構造物の増杭や、一時的に既設構造物を支える仮設杭として利用もできます。

上向きシールド機

本JPEX工法は、錢高組、旭化成建材、大阪防水建設社と三信建設工業が共同で開発したもので、推進工事立坑の盤ぶくれ防止、液状化時の浮上がり防止などの施工実績があります。今後は、本工法の適用範囲を広げるとともに、大深度掘削工事等に積極的に提案してゆく所存です。