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「リングアンダーパス工法」を開発

2005年08月 UP

- リングシールドの技術を地下立体交差工事に適用 -

近年、大都市部を中心として、道路交差点や鉄道横断部の交通渋滞解消を目的に、様々な地下立体交差が検討されています。この中には、延長100mを超える大規模なアンダーパスや、曲線施工が必要なもの、高水圧下で密閉型での掘削が必要なものなど、従来の施工法では困難な工事が含まれています。
当社は、リングシールド工法研究会各社と共同で、外殻先行型シールド工法であるリングシールド工法の技術を応用した鉄道や道路の地下立体交差を非開削で施工する「リングアンダーパス工法」を開発しました。

リングアンダーパス工法の特徴

本工法は、L字形状の1台の掘進機を作業坑が矩形構築物の四隅にくるように配置し、発進立坑と到達立坑間を往復しながら、順次躯体を構築します。さらに、外郭部の躯体構築が完了したら、内部土砂を掘削してアンダーパスを完成します。

1. 急速施工:大規模なアンダーパスの急速施工が可能です。

2. 経済的:掘進機は、全断面掘削タイプに比べて小型なうえ、転用できます。また、補助工法を軽減できるため、経済性に優れています。

3. 環境負荷の低減:覆工部だけをシールド掘進するため、建設汚泥を低減できます。

4. 地山の安定:密閉型で、掘削断面が小さく、地山が安定し、低土被りでも、補助工法が軽減できます。

5. 任意形状:矩形だけでなく、躯体にふくらみを持たせるなど、構造的に有利な様々な任意形状が可能です。

今後の展開

本工法は、前述の通り大規模なアンダーパス工事に対し、様々な優位性が期待できるため、リングシールド工法研究会の各社では、関係事業者に積極的に技術提案していく所存です。