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「FFUセグメント」を開発 -経済的なトンネルの地中分岐・接合-

2005年03月 UP

当社は、大成建設(株)、積水化学工業(株)と共同で、地中での経済的なトンネル分岐・接合を可能とするシールド機で直接切削可能な「FFUセグメント工法」を開発しました。
地中でトンネルを分岐・接合する場合、現状では、開口部分に大規模な地盤改良を行い、開口作業を行う必要がありました。しかし、大深度で信頼性の高い地盤改良を行うためには、施工費も高く、工事期間も長期となっていました。 そこで、当社らは積水化学工業が開発したFFU(硬質発泡ウレタンをガラス長繊維で強化)部材をセグメントの一部に組み込むことによりシールド機が直接トンネル内から発進、或いは直接到達できるセグメントを開発しました。

FFUセグメントの概要

本工法の特徴・メリットとしては

1. 安全な工法 - 危険を伴うセグメントの開口作業が不必要で、しかも切羽を開放しないためシールド発進・到達時の安全が確保できます。

2. 経済性、工期に有利 - 従来工法に比べて地盤改良範囲を縮小でき、短時間での切削が可能であり、コスト縮減と工期短縮に優れています。

3. 多彩な接合形状が可能 - 目的に応じたセグメント配置を実施することで、様々な方向・角度からの接合が容易に可能となります。

4. 地上占用が不要 - 地中内(シールド内)での施工となるため、接合部においては地上作業が不要になります。

5. 環境に優しい - FFU部材(Fiber reinforced Foamed Urethane )のシールド機での切削時の騒音・振動が少なく建設公害のない工法です。

今後の展開

錢高組では、本工法を有効に活用できる大深度の分岐接合部へ積極的に提案を行い、実績作りを図っていく所存です。