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「Lacross(ラクロス)工法」を開発 -アンダーパス立体交差急速施工を可能-
2004年12月 UP
都市部交差点や鉄道の踏切などの慢性的な交通渋滞は、生産活動での障害、付近での大気汚染や騒音といった環境への影響など都市機能を低下させ、経済的なロスになっていると言われています。
当社では、これら立体交差への対応として、オーバーパス方式の短期立体交差化工法「ZEM工法」に引き続き、低コストを可能とするアンダーパス立体交差急速施工法「Lacross工法」を開発しました。

Lacross工法の特徴(Large Composite Segment Crossing Passage Method)
Lacross(ラクロス)工法は、ジャッキ駆動による翼形状のカッターヘッドを装備した推進(翼推進機)と鋼コンクリートサンドイッチ構造の覆工技術を組み合わせ、継ぎ手を少なくすることで急速施工を可能としたアンダーパス工法です。 矩形大断面の外郭部をマシンコストが廉価な小型推進機で先行掘削して鋼殻を推進し、相互に連結・構築した後、内部を掘削する施工方式のため、小~大断面トンネルを短期間で経済的に構築できます。
■翼推進の採用で高速度施工が可能
ジャッキ駆動による翼推進機により扁平な矩形断面を一回の推進で施工でき、工期短縮、コスト低減が可能
■路面沈下量を抑制できる
本工法で用いる翼推進機は、密閉式推進機にムーバブルフードを取り付けていることにより路面沈下量を抑制できるため、交通への影響を最小限にできる。また、地盤改良やパイプルーフ等の補助工法も不要な工法です。
■省スペース施工により交通への影響が少ない
立坑は、鋼殻長で対応可能な規模でよく、省スペースで施工できる。
■構造の安定性に優れている
トンネルの外郭部を構成する鋼殻の継ぎ手が少なくなることから構造的にも安定した施工が可能

今後の展開
当社では、このLacross工法をZEM工法とともに、各種の立体交差のニーズに合わせて、経済的な提案を積極的に進めていく所存です。