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国内屈指の大口径・長距離・急曲線の推進工事を完了
2003年03月 UP
- 市原市潤井戸中央幹線管渠建設工事 -
この工事は、千葉県市原市の公共下水道雨水幹線整備事業として、 財団法人千葉県下水道公社より発注されたもので、国内で最大級の 大口径推進工事であるとともに、長距離・急曲線施工を伴なった工事 です。この度同工事を精度良く無事貫通し、推進工事の歴史に新たな 1ページを加えました。
当工事は、推進延長560mを60日の短期間で完了することができ、 シールド工法と比べ工期短縮とコスト縮減が期待できることから今後 注目されるものです。当社では、当該工事の実績とこれら推進技術を 積極的にPRし、VE提案など水平展開を図って行きます。

φ2800推進機

坑内曲線部
概要
工事名称 | 市原市潤井戸中央幹線管渠建設工事 |
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起業者 | 市原市 |
発注者 | 財団法人 千葉県下水道公社 |
工法 | 泥水加圧式推進(元押しのみ1スパン) 延長 約560m 管内径 2800mm |
当工事は、推進管径では最大径3000mmに次ぐ2800mmの大口径管の泥水推進工事であり工事区間も559.2mと長距離で到達直前にR=96mの急曲線がある、特筆すべき工事であります。
本工事の特徴
1.長距離施工(L=560m)
アルティミット工法により後続推進管の複数の注入口から全線均等にポリマー滑材を自動充填し、管外周の孔壁を確実に保持する滑材層を形成し、推進抵抗を格段に小さくすることで長距離推進が可能となりました。
2.急曲線施工(R=96m)
掘進機は胴体が中央で屈曲する中折れ装置が取り付けられ、 曲線通過が可能な折れ角度となるように設計しました。 また推進管は通常の半分の長さとし目地開きを少なくしています。 また後続管がスムーズに曲線部を通過するように推進管継手部に塑性領域の広い低発泡性スチロールの推進伝達材をはさみ推進 管端部に偏圧が加わらないようにしています。
3.自動測量システム
当工事では自動追尾トータルステーションを坑内に8台配置して立坑から推進機までを自動測量することにより、作業の効率化をはかりました。