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安価で簡易な油汚染土壌の洗浄工法「ミキシング・ソイルウオッシャ」を開発

2003年09月 UP

当社は、前田建設工業、Hitz日立造船、東洋建設と共同で油汚染土壌を安価に浄化する土壌洗浄工法「ミキシング・ソイルウォッシャ」を開発しました。

本年2月の「土壌汚染対策法」施行にともない、土壌・地下水汚染対策へのニーズは今後さらに加速するものと予想されています。油汚染については、対策法では汚染物質から除外されていますが、工場やガソリンスタンド跡地等の汚染リスク回避から油汚染についても浄化のニーズが高まってきています。
これまで、高濃度の油汚染土壌に対しては、加熱処理等が行われてきましたが、土の場外搬出を伴うことや、コストの面で課題が残されてきました。今回4社で共同開発した「ミキシング・ソイルウォッシャ」は、バイオ処理による浄化が困難な高濃度の油汚染土壌に適したもので、汚染土壌を水でスラリー状として機械的に洗浄し、土壌から油分を分離する工法です。

「ミキシング・ソイルウォッシャ」実証プラント

「ミキシング・ソイルウォッシャ」実証プラント

実験プラントによる実証実験の結果、17,000~13,000mg/kgの高濃度の汚染土壌に対し、バイオ処理が可能な2,000~3,000mg/kg程度まで浄化でき、原土壌に含まれる油濃度の約80%を除去できることが確認できました。

源土壌

洗浄後の土壌

従来の方法と比較すると、ミキシング・ソイルウォッシャとバイオ処理の組み合わせで、2割以上のコストを低減できるとともに、「ミキシング・ソイルウォッシャ」は従来の設備を組み合わせであることから簡易にしかも直ちに対応することが出来ます。

■今後の展開
今後は昨年度開発した重金属汚染土壌の洗浄工法「スパイラル・ソイルウォッシャ」と併せ、お客様の様々な汚染土壌の浄化のニーズに合わせて最適な提案を図ってゆく所存です。