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「コンクリート橋梁の劣化診断ソフト」を開発
2003年06月 UP
当社は、東京大学生産技術研究所 魚本研究室、民間9社とコンクリート橋梁の劣化原因や劣化程度を診断するコンクリート構造物劣化診断ソフト(橋梁版)を開発しました。
■開発の背景
橋梁・トンネル、建築物などのコンクリート構造物は、重要な社会資本ストックとして循環型社会への転換や社会資本整備のコスト縮減から補修やリニューアルを図り、いかに永く供用していくかが重要になってきています。しかし、コンクリート構造物の劣化などその性状を把握し補修方法を検討するには専門的な知識と経験が必要で一般的に技術者が不足しているのが現状です。本ソフトは、これらコンクリート構造物の性状把握や補修方法を専門家に変わり支援し、既設コンクリート構造物をより長く、有効に活用するために開発したものです。
入力画面サンプル
出力画面サンプル
■プログラムの特徴
専門家でなくとも評価することができ、評価者によるばらつきを極力おさえるため、モデル写真と見比べながら目視で捉えた劣化の状況を入力できるよう工夫し、この結果から構造物の劣化原因、劣化程度の判定、詳細調査方法の提案などを専門家の代わりにシステムが行い、画面上に表示します。
■今後の展開
本ソフトは、今のところコンクリート橋梁版が完成しており、現在、トンネル版や桟橋版の開発も進めています。当社としては各種のリニューアル案件に対してお客様に最適なリニューアル方法を提案するツールとして活用していく方針です。