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芝・土壌の一体化による「屋上緑化迅速施工システム」を開発

2003年03月 UP

“天然素材シラスにキトサンを圧入した軽量土壌を開発”
“立体ハニカム状のポリエステル繊維で貯・排水機能アップ”

当社は、尊農社緑地、ユニチカファイバーとの共同研究により、 天然素材シラスを主成分とする新規軽量土壌と立体ハニカム状のポリエステル繊維を排水基盤材とする新規屋上緑化システムを開発しました。

2002年6月より、錢高組技術研究所(東京都青梅市)において、芝・セダム・本格緑化の3区画を中心とした実証実験施工を行い、夏場の温度データ等(表面、照り返し、断熱他)の計測によりその効果を確認しています。

実証実験施工の状況

実証実験施工の状況

以下に、今回開発した屋上緑化システムの特徴を示します。

■軽量土壌の特徴
・シラスを中心にバーク堆肥、鹿沼土、炭を混入し、事前に12種類の配合比により適性を把握、最適な配合比率を選定した。
・シラスには、天然の多糖類であるキトサンを圧入処理したキトサン圧入シラスを用いて、有機物を補う措置を取った。
・湿潤密度0.67 g/cm³と軽量化を実現し、pH(H2O)、有効水分量、透水係数についても屋上緑化土壌に適した試験数値を示している。

■排水基盤の特徴
・薄層の排水基盤材には、ポリエステル繊維を用いた立体ハニカム状の基盤材を採用し、貯水・排水機能を高めている。
・繊維構造は、外側に配した熱融着ポリエステル繊維(メルセット®)の溶融固着により、基盤材の強度を高めている。
・防根シート、セパレーターについても、独自の製品で構成している。

■ロール化による迅速施工
・排水基盤材および附属製品は全てロール状にして生産、運搬、荷揚げ可能で、現場ではロールを広げるだけで簡易・迅速な施工が可能である。
・芝についても、事前に農場で土壌と一体化させ、ロール状にして運搬、荷揚げ可能とし、現場での迅速施工に貢献できるものとした。

薄層(芝・セダム)

本格緑化

今後の展開

昨年末に土壌と排水材および緑化システムについての特許出願を完了しました。現在、今夏からの実用化に向けて準備中です。