お問い合わせ サイトマップ Jp En 検索
menu

新着情報

「梁端部開口補強工法」が建築技術性能証明を取得

2002年03月 UP

当社は、日本で初めて鉄筋コンクリート梁の材端部に設備配管用の開口を設けることが可能な新工法「Z-M(ズーム)ダイヤレン工法」を開発し、財団法人日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得しました。

技術の概要

鉄筋コンクリート造のマンションでは、設備配管用の開口(貫通孔)を大梁に設け、開口位置から大梁端部までを設備配管を収納するための「下がり天井」にするのが一般的です。

従来の補強工法では、構造性能を確保するために、開口の位置は梁の端部から梁せい以上離さなければならないという制約があり、その分大きな「下がり天井」(幅90cm~130cm)が必要となり室内空間を圧迫していました。

Z-Mダイヤレン工法は、通常の開口補強製品として大臣認定を取得しているダイヤレンおよびダイヤレンSに、主筋の座屈防止と開口周りのコンクリートを拘束するためのコ型補強筋と呼ぶ特殊な折り曲げ鉄筋を追加補強することにより、開口が梁端部にあっても、十分な耐力と変形性能を有するように開発されたものです。日本建築総合試験所で取得した建築技術性能証明の内容は「Z-M ダイヤレン工法設計指針によって設計される材端部に開口を設けた鉄筋コンクリート梁は、長期許容荷重時および短期許容荷重時の要求性能を満足し、設計で保証すべき曲げ終局耐力と目標としている塑性変形性能を有すると判断される。」となっています。

配筋・補強方法

配筋・補強方法

従来工法との比較

「Z-M(ズーム)ダイヤレン工法」を採用することにより、これまで梁端部から梁せい以上離さなければならなかった開口を、梁せいの3分の1まで近づけることが可能になりました。「下がり天井」の幅が50cm以上小さくなり、広々とした室内空間が提供できるとともに、平面計画上の設計の自由度が広がるなどのメリットが大きいことから、当社では、自社設計の物件に採用するとともにディベロッパーに積極的に提案していく方針です。

■今後の展開
現在2件の特許を申請中ですが、他のゼネコンや設計事務所にも本工法のPRと設計指針の技術供与を行い、コーリョー建販を窓口として本工法の普及拡大を図っていく予定です。

なお、この技術開発は前田建設工業(本社・東京都千代田区、前田靖治社長)、コーリョー建販(東京都文京区、大田司社長)と共同で行なったものです。

これまでの工法

Z-Mダイヤレン工法