ゼネコン業界の実は...

SPECIAL 02

Q.01
建設業の”いま”と”みらい”は?

リーマンショック以降、東日本大震災からの復興事業や東京オリンピックの影響等もあり建設投資は拡大傾向で、現在は一定規模の建設投資が維持されています。現在はリニア中央新幹線等の工事が進んでいることや、大阪万博の誘致、カジノ構想など建設業界の仕事に繋がる事業が予定されています。但し、”みらい”を完全に予測することは出来ないため、当社を含めた各社が技術開発や新規事業、海外での事業展開等により、変化に対応できるよう準備を進めています。

Q.02
ゼネコンに入るとどんな仕事をするの?

仕事内容は技術職と事務職に分かれています。技術職には、施工管理、意匠設計、構造設計、設備設計、土木設計、研究開発などがあり、事務職には、営業、財務・経理、工事事務、情報システム、国際管理、総務・庶務、人事、経営企画、広報などがあります。よく勘違いされるのが施工管理の仕事内容です。コンクリートを打ったり、釘を打ったり、土を運んだり、足場を組んだり、ペンキを塗ったりするのがゼネコンの社員が行う仕事と思われがちですが、そのような仕事は職人さん(協力会社や専門業者ともいう)が行います。施工管理は、工事全体のマネジメントを行うのが仕事で、QCDSE(品質Quality・原価Cost・工期Delivery・安全Safety・環境Environment)という5つの管理を行うのがゼネコンの施工管理の仕事です。

Q.03
現場は毎日忙しい?

昔は建設業界と言えば世間から「3K」と呼ばれ、きつい・汚い・危険な職場の代表格のような見方をされていました。しかし、近年は事故発生率も大幅に改善され(重大災害2014年→2015年14.6%減)、現場も整理・整頓・清掃の3S活動の推進によって清潔な職場環境を整えています。(実際に現場見学会で是非ご覧ください)。 更に一昨年から業界全体で「生産性の向上」に取り組んでいます。具体的には「4週8休現場」の促進や発注時期の平準化等を行うことによって、働きやすい職場の実現に努めており、錢高組も「働き方改革」に積極的に取り組んでいます。時には工期に間に合わせるために遅くまで働くこともありますが、昔のような「きつい」職場では決してありません。

Q.04
ハウスメーカーとゼネコンの違いって何?

ハウスメーカーは自前の生産設備を持ち、工業化(プレハブ化)または建築資材の一部を規格化することによって、注文住宅の大量生産を全国規模で展開しています。 住宅は通常一品生産されるものですが、ハウスメーカーではあらかじめ設計や施工方法を統一しておくことで、品質と生産効率を高めようとしています。近年は集合住宅等を手掛けることもありますが、基本的な商品は戸建て住宅で、その商品自体は規格化されているため、工場で大量生産した部材を現地で組み立てるといった仕事がメインになります。 一方、ゼネコンは、個人向けの戸建て住宅や小規模な集合住宅を手がけることはほとんどなく、基本的には規模の大きなオフィス・商業施設・工場・物流倉庫・病院・学校等の建築物や、橋・トンネル・ダム・道路等のインフラ施設等、色々な建物や施設の建設を行っています。ハウスメーカーのような大量生産ではなく一品受注生産、二つとして同じ物はなく、様々な建設に携わることが出来る、そこがゼネコンの最大の魅力でもあります。

Q.05
中堅ゼネコンと大手ゼネコンの違いは?

中堅ゼネコンと大手ゼネコンの違いはシンプルに言うと会社の規模にあります。売上高や社員数は、大手(スーパー)ゼネコンが圧倒的に大きくなります。但し、皆さんが携わることが出来る工事の規模(建物の大きさや橋の長さなど)もそれに比例するかというと、決してそんなことはありません。中堅ゼネコンでも数百億円単位のプロジェクトを設計から施工まで一貫して手掛けることもありますし、技術的に困難な橋りょうを施工することもあります。また、大手とは違い、社員が少ない分、比較的若いうちから任される仕事の範囲が広いなどの特長があります。若手のうちは、覚えることが多く大変ですが、それだけ成長できる環境が中堅ゼネコンにはあると言えます。 また、大手ゼネコンでは業務の細分化が進んでいますが、中堅ゼネコンは多様な領域を見ることが多いので、全体管理のスペシャリストになるチャンスがあると言えるでしょう。