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一歩先を見据えた研究開発と
リアルな現場の技術支援を担う。
研究開発

TSUNODA SHINSUKE

角田 晋相

1996年入社
土木工学科 卒業
技術本部 技術研究所

INTERVIEW 01

現場とコミュニケーションを図りながら
技術課題に取り組むことが何より大切。

私の所属している技術研究所では、地盤・トンネル・環境分野の研究開発と、現場や設計の技術支援業務を行っています。研究開発業務では、テーマの起案、開発計画、実験による検証、実現場での適用性および導入効果の検証を行い、新技術を確立させます。そして建設現場での省力化やコストダウンを目的とした施工技術・工法の新規技術開発を主に行っています。テーマの起案時には、他部署や現場からの意見を取り入れ、開発の必要性や費用対効果を検証し開発、着手します。開発時には、考案した技術を確立するために必要な実験や解析の計画・実施により効果を確認して技術を完成させていきます。

技術広報も業務の一環であり、開発した技術の論文発表や社内外でのプレゼンを行います。最近は、IT化、IoT化の技術として、現場の管理システムや計測システムの開発にも積極的に取り組んでいます。開発するに当たっては、異業種等とコラボレーションすることで、考え方や視野を広げています。

開発した技術を実際に稼働している現場に適用する際は、経済性を考慮した上で導入し、実現場での施工性・効率性等といった導入効果の検証と、課題の抽出および改善策の検討を行い、開発した技術をブラッシュアップしていきます。

もう一つの役割である技術支援業務では、現場での課題や問題点に対して対策の必要性を判断したり、施工方法の検討・計画を行い、現場担当者や発注者への説明を行うなど、技術的なサポートを行っています。技術支援では発注者や現場の意向、元設計の考え方を考慮した上で解決策の方向性を判断していく必要があります。課題に対する答えは一つとは限らないため、いかに最適解を見出せるか、または、出した答えに対してどう根拠付けするかが、私の大きな役割になります。そのためにも、常に問題意識をもちながら現場を自分の目で見て、解決に向けて取り組むことが何より大切と考えています。

INTERVIEW 02

研究所と現場それぞれの経験を活かして、
周囲の期待に応えられるよう仕事に挑む。

入社当時は、現場の施工管理に携わり、5年目に技術研究所に配属になりました。その後、約2年間にわたって東京の技術研究所で設計や理論などを勉強し、再び現場施工管理に戻りました。配属された現場は、日々の計測データを設計にフィードバックする情報化施工を行う現場で、私は技術研究所経験者ということで周囲から貴重な存在として重宝されました。当時は経験も乏しかったことから、それが大きなプレッシャーにもなりましたが、何とか現場の期待に応えるべく、技術研究所で得た人脈や先輩方からの指導を仰ぎながら乗り越えていくことができ、現場や発注者から厚い信頼を得られるようになりました。その時の経験が今の私の自信に繋がっています。その後は、技術研究所と施工管理を繰り返すことになりますが、研究職と施工管理の両面から物事を見る目を養うことが出来たと考えています。また、技術研究所に配属になった当初に諸先輩方のアドバイスを仰ぎながら作成した論文が学会の講演表彰を受賞し、この受賞がそれ以降の励みにもなって、これまで幾度の表彰を受賞することができました。今後は建設現場の担い手不足などにより、ますます施工の省力化技術や自動化技術が求められています。土木・建築分野にとらわれず、機械やITなど幅広い技術に目を向け、技術開発に取り入れていきたいと考えています。また、専門分野以外にも幅広く技術を習得することで、何処に行っても信頼される人材になれるよう努めたいと思っています。

技術研究所は、「技術の最後の砦」とよく言われます。堅固な砦となれるよう日々スキルアップに努めていきたいと思っています。

これまでで印象に残った仕事

about work

  • ・光ファイバーを用いたコンクリート・グラウトの充填検知システムの開発
  • ・音の共鳴原理を利用した低周波音低減装置の開発
  • ・トータルステーションのIT化による自動計測システムの現場導入および現場の施工管理
  • ・液状化対策技術の開発、解析的検証

よくある1日の流れ

one day schedule

8:30
出社
8:45~
朝礼・ミーティング
9:00~
開発実験
12:00~
昼食
13:00~
実験データ分析、報告書作成
15:00~
技術検討資料作成
19:00 
退社

オフタイム

off time

時間がとれれば、渓流釣り(フライフィッシング)に出かけます。冬は、スノーボードをしにゲレンデに行くことが多かったのですが、近年は子供中心の生活になっています。