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三井アウトレットパーク倉敷
タウンゾーン
中国地方最大級のアウトレットモール「三井アウトレットパーク倉敷」が岡山県倉敷駅前に完成しました。この施設は、「倉敷の森」をテーマに環境共生型施設として計画されたもので、120の店舗数を擁する商業施設として、2011年12月1日にグランドオープンしました。
工事概要
施工場所 | 岡山県倉敷市 |
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発注者 | 三井不動産株式会社 |
設計・監理 | 錢高組一級建築士事務所 |
工期 | 2011年1月27日~2011年10月24日 |
建物概要 | S造2階建(商業棟)、S造4階建(駐車場棟) |
建築面積 | 23,043m2 |
延床面積 | 52,663m2 |
建物 Building
東エントランス
ヴィレッジゾーン
南側からの全景
倉敷市は、豊かな自然と優れた歴史的環境を活かした良好な都市景観の形成を目的とした「倉敷市都市景観条例」を制定しており、市内全域が「景観計画区域」に指定されています。こうした背景から、三井アウトレットパーク倉敷も環境配慮を第一に、公園跡地に残る既存樹木の保護による、緑豊かな空間として計画されました。
「倉敷の森」をテーマとし、既存の緑を活用して土地の記憶を受け継ぎ、敷地周辺の水路と緑を計画に取り込むことによって人々が集い、親しみやすい、誰からも愛される施設を目指しています。また、旧「倉敷チボリ公園」にあった樹木を、外構計画に合せて移植しています。
施設内は、センター棟を囲むように5棟の店舗棟が配置され、屋外通路を回遊するアウトモールを形成しています。このうち、N棟・W棟に面するゾーンを「ヴィレッジ」、E棟・S棟に面するゾーンを「タウン」と名づけ、二つの異なるデザインコンセプトを設定しています。このうちのタウンゾーンには大型テント屋根で覆われたイベントステージを設け、季節の催しや地域の活動が行われる賑わい空間としています。
このほか、施設内の各所に環境に配慮した設備のほか災害時に対応できる設備を設置しています。
施設配置図
光ダクト
屋根の採光レンズから太陽光を室内に 採り込みます。
音力発電
歩行時の振動で発電。ここではモニターの 図柄変更に利用します。
ドライミスト
水を霧状に噴射し、気化熱によって 周辺温度を2~3℃低下させます。
施工 Construction
建物は、商業棟5棟と立体駐車場棟の6棟からなり、各棟は連絡通路で繋がっています。9ヶ月の短工期を実現するために詳細な工程計画を組み立て、工事ごとに工区割りと多数の場面図を活用して工事を進めました。 商業施設の施工ではテナントの内装工事期間の確保が重要となります。綿密な管理計画を立て、内装工事の動線を確保することで、120店舗の専門業者が一斉に工事出来るように配慮し、予定通りに工事を完成することができました。