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工事レポート

「六ヶ所核融合研究所 ブランケット工学試験棟」が竣工

2021年07月 UP
「六ヶ所核融合研究所 ブランケット工学試験棟」が竣工

北東面外観

 2021年4月7日、関係者様の多大なるご支援のもと、当社施工の「国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 六ヶ所核融合研究所 ブランケット工学試験棟」が竣工しました。
 当研究所では将来のエネルギー源として期待される核融合エネルギーの開発が行われています。ブランケットとは、核融合エネルギーを発電に使える熱エネルギーとして回収するとともに、核融合燃料であるトリチウム(三重水素)を生産するシステムのことです。本建屋では、現在フランスに建設中の核融合実験炉(ITER)に装着し、機能試験を行う予定のテストブランケットシステムの安全性を確認するための試験等、核融合ブランケット研究開発の新しいステージが進められる予定です。
 錢高組と致しまして当工事は、2010年3月竣工の「19青森ITER(BA)国際核融合エネルギー研究センター管理研究棟他新築工事」に続いての六ヶ所核融合研究所における施工案件となりました。

工事概要

建物名称 六ヶ所核融合研究所 ブランケット工学試験棟
事業主 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
設計者 東電設計株式会社
監理者 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
工事場所 青森県上北郡六ヶ所村
主要用途 研究施設
構造・規模 鉄骨造 地上3階建
建築面積 1,494.59m2
延床面積 2,945.83m2
工期 2019年9月5日~2021年4月12日
 

実験室

事務室

提供:QST六ヶ所研

施工

 当工事は2019年11月から杭打ち工事を始め、年内に杭の施工は完了しましたがその後は積雪の為に工事は中断し、掘削工事を2020年3月17日から再開しました。その後、基礎工事、床コンクリート工事は順調に進行し、2020年7月初旬から鉄骨工事に着手、8月からは鉄骨工事に並行して床工事、9月中旬からは外壁工事に着手しました。屋上防水工事を経て10月からは内装工事に着手、電気、設備工事に並行して各所内装、外装工事を進めました。2021年2月初旬に受電を行い、内部物品取り付け、設備点検調整を行って2021年3月末には官庁検査、消防検査に合格、4月初旬に建物をお引き渡ししました。
 1年目の冬は殆ど工事ができませんでしたが、2年目は雪に覆われる前に外部工事を前倒しで終わらせ、冬期を内部作業期間に当てることで、予定通りに竣工出来ました。

2019/11/28 杭打設状況

2019/12/28 外周部仮囲い点検

2020/04/16 捨てCON打設

2020/06/03 基礎CON打設

2020/07/16 鉄骨建入直し

2020/09/17 RFシート防水施工

2020/09/24 アルミサッシ取付

2020/11/05 外部足場解体完了

2020/11/12 間仕切りLGS施工

2021/01/28 全景写真

2021/01/13 玄関床タイル貼り

2021/03/18 消防検査