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錢高組技報(ZENITAKA TECHNICAL REPORT)

錢高組技報2019-No.44

論文・報告
3.床スラブとの合成効果に期待した鉄骨梁横補剛工法
五十嵐治人 相羽修均 鞆 伸之

 鉄骨梁の設計において、横座屈に対する検討は欠かすことが出来ない。鉄骨梁の横座屈を防止する手段として、横補剛材を設けることが一般的であり信頼性も高いが、横補剛材、ボルト、ガセットプレートなどが必要となり、コスト、工期の面では好ましくない。一方、建物の梁は通常は床スラブと合成構造をなす。床スラブと合成された梁は、上フランジの水平移動、梁材軸回りの回転を抑えられ、横座屈には有利である。
 本工法は、この点を積極的に考慮して、床スラブによる横補剛効果を定量的に評価し、これまで使用してきた横補剛材を省力化してコストダウン、工期短縮を目的とする。ただし、横補剛材は上下フランジの水平移動を拘束できるが、床スラブは上フランジのみ拘束が出来るため、床スラブによる横補剛効果は万全とは言い難い。今回、フレーム実験および有限要素法解析を実施し、その有用性を確認した。これらの結果について報告する。

key words:鉄骨梁。横座屈、床スラブ、フレーム実験、シアコネクタ

 
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