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錢高組技報(ZENITAKA TECHNICAL REPORT)

錢高組技報2018-No.43

論文・報告
8.ナイル川源流橋の施工
櫻井尚久 赤津基博 西尾嘉洋 中塚賢治 東海林瞬 町田 裕 石川正巳 田中好秀 秋山 博

 ナイル川源流橋は、ナイル川源流のビクトリア湖から2.5km 下流に建設された橋長525mの3 径間連続斜張橋であり、中央径間290m は日系建設会社が携わった同形式の橋梁としては最大級の規模を有する長大コンクリート斜張橋である。
 約80m の高さを有する逆Y 字形主塔は、場所打ち杭により支持されており、主塔内斜材定着構造に鋼殻構造を採用している。主塔の場所打ち杭の施工では、硬岩からなる支持層への根入れを行うために補助工法を用いて全周回転オールケーシング工法により施工を行った。主塔脚部および主塔柱部の施工では、自動クライミングシステムを用いて施工を行った。
 主桁は鉄筋コンクリート構造であり、大型移動作業車を用いた張出し施工により施工を行い、主桁を2 分割打設することにより工程短縮を図った。斜材には、現場製作ケーブルを採用してシングルストランドジャッキを用いてストランド1 本毎に架設・緊張を行うとともに、張力調整でも解放調整が不要なように検討を行い、シングルストランドジャッキのみで効率的に施工をおこなった。

key words:斜張橋、場所打ち杭、硬岩掘削、主塔、鋼殻構造、自動クライミングシステム、張出し施工、現場製作ケーブル、張力調整、モニタリング

 
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