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山陰本線 新余部橋りょう
2018年02月 UP
新余部(あまるべ)橋りょうは、旧余部鉄橋の橋梁架替事業として架設された5径間連続PC箱桁エクストラドーズド橋です。
地上高約42mに、橋長310.6mの橋を旧余部鉄橋の南側に架設し2010年8月12日に運行を開始しました。
工事開始から約4年が経過し、2011年3月に全ての工事を無事終了しました。
新余部橋りょう全景
工事概要
橋名 | 新余部橋りょう |
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施工場所 | 兵庫県美方郡香美町香住区余部地先 |
発注者 | 西日本旅客鉄道株式会社 |
工期 | 2007年3月8日〜2011年3月17日 |
橋長 | 310.6m |
支間 | 50.1m+82.5m+82.5m+55.0m+34.1m |
支間 | 5径間連続PC箱桁エクストラドーズド橋 |
位置図
構造 Structure
5径間連続PC箱桁エクストラドーズド橋であり、旧橋のイメージを継承する「直線で構成されたシンプルな美しさ」「風景に溶け込む透明感」をコンセプトとし、等桁高、低桁高としています。
側面図
新余部橋りょう
施工 Construction
下部工施工時(2008.08)
上部工施工時(2009.08)
一番列車の渡り初め(2010.08)①
一番列車の渡り初め(2010.08)②
余部鉄橋
余部鉄橋はJR山陰本線・鎧駅~餘部(あまるべ)駅間に位置する、高さ41.45m、橋長309.42mのトレッスル式鉄橋で、1912年(明治45年)に完成しました。周辺一帯は山陰海岸国立公園に指定され、風光明媚な海岸線が続いています。
山陰本線の建設では余部鉄橋が最大の難工事でしたが、余部鉄橋の完成により全線開通となりました。 国内最大規模を誇る美しい鉄橋で、完成当時は「東洋一」と謳われていました。今日まで約100年の歴史があり、土木学会の評価では近代土木遺産のAランクに指定された橋梁です。
今回の「新余部橋りょう」架替事業に伴い、11基あった余部鉄橋の橋脚のうち3基は保存・整備され、展望施設「空の駅」として活用される予定です。
余部鉄橋(2008.04)