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錢高組技報(ZENITAKA TECHNICAL REPORT)

錢高組技報2021-No.46

論文・報告
6.鉄道営業線近接での開削工事における土留め背面地盤の挙動
-東海道線支線北2地区T新設他工事-
丸山達彦 米澤伸祐

 西日本旅客鉄道株式会社の東海道線支線地下化・新駅設置事業は、大阪駅北地区の西端地上を南北に走行している東海道線支線を大阪駅側に移設・地下化することにより、鉄道と道路との交差部分の解消を図る工事である。本工事では、柱列式土留め壁を用いた開削工法により地下構造物を構築する。過去の大阪平野での開削トンネル工事において、軟弱粘土地盤を開削掘削中に土留め壁の水平変位が設計値を上回る報告がなされており、本工事でも同様の事象が懸念された。本報では、軟弱粘土地盤において営業線から離れた先行工区での土留め壁、背面地盤の変形挙動の解析と実測値を対比し、営業線近接の後行工区における土留め計画の妥当性を検証した結果を報告する。

key words:開削、土留、鉄道、軟弱地盤

 
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