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錢高組技報(ZENITAKA TECHNICAL REPORT)

錢高組技報2018-No.43

論文・報告
2.既製開孔補強製品を用いた大開孔を有する基礎梁の曲げせん断実験
-高強度開孔補強金物の影響-
五十嵐治人

 鉄筋コンクリート(以下、RC)造の梁に設備配管を通す等、円形開孔を設ける場合、その直径は梁せいの1/3 以下に抑えることが一般的である。それに従った場合、基礎梁に設ける最大の円形開孔としては、人間が作業用に使用する人通孔が挙げられるが、この直径は最低でも600mm 必要となるため、梁せいはその3 倍の1,800mm 以上となる。しかしながら、構造耐力上はこれほどの断面が必要でない場合が少なくない。これについて、基礎梁の断面の省力化が可能となれば、躯体量は勿論、掘削量も低減でき、コストダウン、工期短縮、環境負荷低減につながることが期待できる。
 本研究は、昨年に引き続き構造性能確認実験結果を考察し、特に既製開孔補強金物に高強度鉄筋を使用した場合の耐力、変形性能に着目した結果について報告する。高強度鉄筋は、降伏点強度が高く、部材が終局状態に至るまで降伏しない傾向があり、その際の評価方法に着目した。

key words:鉄筋コンクリート、基礎梁、貫通孔、高強度せん断補強筋、構造性能確認実験

 
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