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錢高組技報(ZENITAKA TECHNICAL REPORT)

錢高組技報2017-No.42

論文・報告
5.安全裕度を考慮した軟弱地盤上の盛土施工
角田晋相

 軟弱地盤上に盛土を構築する場合、補強材の採用や圧密による原地盤の強度増加を見込むことで盛土の安定性が確保できるように設計される。一方、施工においては、設計強度を満足する材料を選定するため、実際の安全率には幾らかの余裕が存在する。また、地盤内の土質にはばらつきがあるため、設計時には安全側の土質定数を用いることが多い。そこで、設計時の安全率に対する施工時の安全率の差分を安全裕度と捉え、安全裕度の程度とその効果について検討した。本論文では、軟弱地盤対策として採用された敷網工の材料強度と原地盤の圧密による地盤特性に含まれる安全裕度を考慮して施工時における盛土の安定性を評価した事例について報告する。

key words:盛土、安定性、緩速載荷工法、安全率、安全裕度

 
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