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立体交差急速施工技術「ZEM工法」実用化へ、合成フーチングの耐力実験を公開

2004年07月 UP

都市交差点の慢性的な交通渋滞は、生産活動、環境問題など都市機能を低下させ、経済的ロスの原因と言われています。

当社では、こうした渋滞交差点をできるだけ交通を妨げず短期間に立体化する「ZEM(Zenitaka Engineering Matsuo)工法」を独立行政法人土木研究所、松尾橋梁(株)と共同で取り組んでいます。

この度、その要素技術である急速施工に対応した基礎工法「合成フーチング」の耐力確認実験を茨城県つくば市の土木研究所内において実施し、良好な結果を得ました。7月2日には発注者・コンサルタント会社等の関係者の参加をいただき公開実験を実施しました。

ZEM工法の特徴

ZEM工法は、支間長や平面線形、地盤条件等、対象交差点の特異性に応じてさまざまなバリエーションを有しており、以下に示す特長があります。

1. 部材をプレファブ化、上下部工の並行作業により現場工期を短縮することができる
2. 主径間に下路形式を採用することにより、路面高さを低く抑え、高架総延長を短くすることができる
3. 主径間の鋼桁は、重量物運搬車(トランスポーター)を用いて一括架設することにより、交通規制を最小限に抑えることができる
4. 橋梁部に上下部一体とした立体ラーメン構造を採用することにより、耐震性、経済性および走行性の向上を図ることができる
5. 鋼製橋脚の基部には、合成フーチングを用いることにより、従来のアンカーフレーム、型枠・鉄筋組立て工を省略し工期の短縮を図る

錢高組では、今後、快適な都市機能の実現へ、交通渋滞が問題となっている交差点の立体化に同工法を積極的に提案・活用を図っていく所存です。