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交差点立体化施工技術「ZEMトラス工法」を開発

2002年12月 UP

通行止めは一晩、全工期4ヶ月の急速施工を実現

当社は、松尾橋梁と共同で、交差点立体化の急速施工法「ZEMトラス工法」を開発しました。両社の鋼橋梁技術とPC橋梁技術のメリットを導入した複合構造物とすることで、従来1~2年かかっていた立体交差の施工を、杭基礎を含め4ヶ月、しかも交差点の全面交通規制は一晩のみとする大幅な工期の短縮を可能にしました。また、工事費についても在来工法並みで可能で、都市の混雑緩和、交差点の環境負荷を早期に解消できる工法です。
「ZEMトラス工法」は、こうした両社の技術の結合 Zenitaka+Engineering+matsuo の意味をこめて名付けたものです。

トラス桁の一括架設イメージ図

トラス桁の一括架設イメージ図

概要と特徴

本工法は、下路式トラス桁を用いて交差道路をオーバーパス化する工法です。交差道路を跨ぐ橋梁部(メインスパン部)は、その支間長によって鋼・コンクリート合成桁もしくは鋼トラス桁を採用しています。

1. 工期は4ヶ月
橋桁、橋脚やアプローチ部分を含め、部材は工場製作を基本とし現場では組立て作業を中心としているため、工期の大幅な短縮が可能となっています。メインスパン部は、鋼・コンクリート合成桁の場合、トラス桁架設後にプレキャストPC床版を敷設し、移動型枠装置によりコンクリートを巻き立てます。鋼トラス桁の場合、舗装を含む主構と鋼床版とを一体化した状態で搬入・架設するため交差道路上での作業を大幅に省略しています。両側の橋梁部(アプローチスパン部)はプレキャストセグメント形式を採用しています。橋脚はコンクリート充填鋼管(CFT)の柱、鋼製の横梁で製作し、現場での鉄筋加工や型枠作業をなくすとともに、杭基礎の場合、杭の構造を単純化して地下部分の工事を大幅に減らしています。

2. 通行止めは一晩
アプローチスパン部の架設桁上で組立てたトラス桁は、トランスポータにより交差道路上をスライドさせて一括架設します。このため、架設に伴う交差道路の通行止めは一晩で済みます。

3. 立体交差構造物の延長を短縮
下路式の平面構造物を交差点立体化の上部工構造に採用することにより、路面高さを最小限に抑え、立体化道路の総延長を最小限に留めることが可能になります(全延長290m)。