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安価な重金属汚染土壌の土壌洗浄法「スパイラル・ソイルウォッシャ」を開発

2002年06月 UP

当社は、前田建設工業、日立造船と共同で、多段式のサイクロン(遠心分級装置)を使用して、重金属汚染土壌を安価に浄化する土壌洗浄法「スパイラル・ソイルウォッシャ」を共同開発しました。

「土壌洗浄法」は掘削した汚染土壌を水などでスラリー状とし、機械的に洗浄することによって、土から汚染物質を分離除去するものであり、洗浄土は非汚染土として再利用が可能となります。洗浄の過程では、洗浄された粗粒土と、汚染が濃縮された細粒土に分ける「分級工程」があります。3社の共同開発では、この分級工程に多段式のサイクロン(遠心分級装置)を導入し、サイクロン壁面での摩擦洗浄効果により、土粒子表層に付着した重金属の分離効率を向上すると同時に、処理コストの低減を実現しました。
 3社共同の洗浄システム実証試験を実規模プラントにより実施し、約100トンの汚染土の洗浄効果を実証済みです。その結果、汚染土壌中の鉛、砒素、カドミウム、フッ素などの環境基準値をクリアし、70~80%が分離除去されることが確認されています。また、浄化コストについては、処理規模や土壌中の細粒分の含有率等によって異なりますが、従来の約40~80%を実現しています。

3社では今後、重金属で汚染された工場・事業場跡地や処分場などにおける再開発物件を中心に、それぞれ独自に本工法の営業展開を図るとともに、対象を重金属のみならず、油汚染土等に適用拡大を図っていく所存であります。