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構造設計のプロとして
ハードルの高い資格取得を目指す。
構造設計

MAEDA TAKEHITO

前田 丈仁

2010年入社
建築学科 卒業
建築事業本部 設計統轄部 構造設計部 構造設計課

INTERVIEW 01

東日本大震災以降、
一層高まる
構造設計の重要性。

私が担当しているのは、構造設計という職種です。建物の骨組みとなる柱や梁の大きさを計算し、構造計算書および設計図(構造図)を作成することが主な仕事となります。また工事現場に出向き、自分が設計した建物が、設計図通りに施工されているかどうかを確認する工事監理も重要な業務です。東日本大震災以降は特に、地震に対する不安感が高くなっていることもあり、耐震に大きく関わる構造設計は責任重大な仕事だと感じています。

現在は主に鉄筋コンクリート構造建物の設計及び工事監理を担当、18階建て、高さ約60mの集合住宅の工事監理を行っています。この物件は約半年間の設計業務を完了した後から、現在に至るまで、工事監理業務を続けていますので、約2年半の間、このプロジェクトに携わっています。自分のコンピュータの中で設計図として作成したものが、実際施工する段階になって、納まりの悪いところが出てくる場合もあります。問題があれば、その都度改善策を検討して解決をはかっていますが、工事を行っている現場がオフィスから近いこともあり、問題の有無に関わらず、担当者とほぼ毎日のように連絡を取り合いながら仕事を進めています。現場から学ぶことも多く、実際の建物が出来上がることをイメージしながら設計することは非常に大変ですが、それだけに仕事のやりがいやイメージ通りに施工が進んだときの達成感は大きいです。

INTERVIEW 02

施工を行う現場の立場で考え、
分かりやすい設計を行う。

入社から現在までで印象に残っているプロジェクトは、九州で担当した大学施設の新築工事です。この物件は1から10まで、全て構造設計から工事監理に至るまでを自分ひとりで担当した初めてのプロジェクトでした。それまで、図面や計算書を作成したことは何度もありましたが、どちらかというと先輩社員のサポートとして数人で手伝いながらの業務が中心でした。しかし、この物件は「全て自分ひとりでやるように」と上司から任せてもらったことがうれしかったのを覚えています。施工場所が九州ということもあって、物理的な距離の関係から現場担当者との打ち合わせは電話やメールでのやり取りが中心となって、意思疎通の行き違いが何度かあり苦労したことも、今となっては良い思い出です。この物件では、わかりやすい設計図を作成し、施工者側にわかりやすい設計図を提供することがどれほど重要であるかを痛感しました。極論を言えば、「言葉を添えなくても伝わる設計図」を作成することが、設計者としての重要な仕事であると感じるようになりました。

現在、構造設計一級建築士の資格取得を目標としています。これは一級建築士の資格取得後、5年間の構造設計実務を経験した後に受験資格が得られる資格です。受験時期は数年先になりますが、構造設計者として一人前になるためには必須資格ですので、日々勉強しています。また超高層建物では、構造計算上特殊な解析が必要になります。振動解析と呼ばれるものになりますが、高度な知識を要するため、現在の自分の知識では到底設計可能なレベルではありません。どんな建物でも設計できるように、こういった特殊な解析も自分ひとりでできるような設計者を目指しています。

これまでで印象に残った仕事

about work

  • ・集合住宅 鉄筋コンクリート造 14階建 高さ約43m
  • ・集合住宅 鉄筋コンクリート造 26階建 高さ約89m
  • ・大学校舎 鉄筋コンクリート造  3階建 高さ約15m

よくある1日の流れ

one day schedule

8:30
出社、メール確認
8:45~
朝礼・ミーティング
9:00~
A物件の構造計算解析、資料作成
12:00~
昼食
13:00~
B物件の現場へ(定例会議や検査等)
16:00~
B物件の現場の会議議事録や検査結果をまとめ&上司に報告
17:30~
A物件の構造計算解析、資料作成続き
19:30
退社

オフタイム

off time

学生時代から、野球を続けていましたので、休日は草野球を楽しんでいます。今住んでいる都内のチームや、錢高組の野球部にも所属しています。会社の野球部では普段接することが少ない土木関係や事務関係の方々と交流することが多く、色々な話が聞けることが楽しみの一つです。仕事では毎日PCの前でのデスクワークが多いので、体を動かすことが私にとっての一番のリフレッシュです。